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年代別 映画作品( 1988年 ~ 1994年 まで合計13映画作品)

1994年

予測された喪失

  • 1994年10月15日(土)
  • 字幕

オーストリアとチェコスロヴァキアの国境の村に取材した、冷戦の終結の余波から生まれたドキュメンタリー映画。監督はウルリッヒ・ザイドル、撮影はペーテル・ツァイトリンガー。鉄のカーテンで封鎖されていた国境が開かれたとき、常に問題になるのは西側と東側の大きな経済格差だ。この映画の中心となる話題は西側に住む男やもめの老人セップが旧東側で後妻を探すことであり、そこにも経済格差というテーマが見え隠れしている。彼は独り暮らしに飽きて家事をしてくれる女性を探しており、それには東側の女性のほうが安上がりだと考えているのだ。出演者はすべて実際に現地に住む人々で、セップとポーラの結婚話も当時実際に進行していたものであり、映画製作者の側でも2人がどうなるのか最後まで分からなかったという。だが同時に、彼らが自分たちの話をカメラの前で演じていることも明らかだろう。映画はこの2人の話を口実に、国境を挟んだ2つの村の人々の生活をドキュメントしてゆくが、村人たちを追いながら屋外と室内を自由に往来するカメラワークにも、人物をその生活環境のなかで捕らえようというドキュメンタリー的な意図と同時に、その流麗な動きと映画全体を貫くスタイル的統一感には演出の手が感じられる。この全体をヨーロッパの冬特有の重々しい灰色の曇り空と、とぼけたユーモアの感覚が覆っている。これはドキュメンタリーと劇映画の境界線上にあって、人間性についての寓話を語ろうという野心を持った作品だといえるだろう。1993年山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞受賞。1992年の冬オーストリアのチェコ国境付近に暮らす男やもめの老人セップは、そろそろ再婚したいと思いはじめていた。字幕が挿入され、その理由は「前妻が作って冷蔵庫に保存されていた食料のストックが底を尽きかけていたから」と説明される。セップは以前から国境の近くを通るたびに気になっていた、チェコ側の国境のすぐそばに住む未亡人ポーラと結婚したいと思いはじめた。ポーラのほうもずっとひとりで暮らしてきたが、裕福な西側のセップと暮らすことにそんな悪い気はしない。2人は友人につきそわれて見合いをし、次第に親しくなっていく。ポーラは西側のセップの家にいき、以外と身ぎれいだと好感を抱く。ポーラの友人のチェコ人の主婦たちは、とにかくセックスしてみないといいか悪いかわからないと彼女をけしかける。2人はオーストリアの街にデートに行き、ホテルのバーで若者たちに混じってダンスをし、遊園地の鏡の間で無邪気に楽しみ、街のセックス・ショップでポルノ・ビデオのパッケージや性的玩具を見物する。この物語に合わせ、国境を挟んださまざまな人々の生活の模様が紹介される。電化された西側の家庭の家事。東側では昔ながらのやりかたで豚を解体し、斧で鶏をしめている。東側の独身の初老の男は集合住宅の古びた屋根裏で暮らしており、このみじめな家もすべて共産主義が悪いと悪態をつく。彼はまたカメラを向けられると、ラジオの音楽にあわせてストリップを始める。西側のリゾート・ホテルのパーティでは女がストリップを披露している。東側の主婦たちは会うたびにセックスと料理の話で盛り上がる。ポーラは結局セップの求婚を受け入れなかった。

監督
ウルリッヒ・ザイドル
出演キャスト
Paula Hutterov Sepp Paur Stepanka Sramkova Rusena Marchlova

閉ざされた時間

  • 1994年10月22日(土)
  • 字幕

1984年のこと、東ドイツのベルリン近郊にあるDEFA撮影所(第二次大戦前のUFA撮影所)所属の映画監督だったシビル・シェーネマンとその夫は、突然東ドイツ国家保安警察に逮捕された。それから5年の歳月が経ち、ドイツ再統一が成ってから、シェーネマン監督は再び東に戻った。かつてそこで自分たち夫婦に起こった事件の意味を探るためである。モノクロームの抑制された映像のなかで、かつて彼女が受けた試練が静かに再現されてゆく。彼女が捕らえられていた監獄には今は受刑者はいないが、暗く冷たい重苦しさだけは変わらない。彼女は5年前の出来事をさかのぼる恰好で政治刑務所、犯罪者識別写真の撮影、囚人護送車、捕らえられた留置所などを再び体験し、留置所のなかではかつて同じ房に入っていた友人と語り合う。それと平行して、今でも自分の逮捕は不当だったと確信する彼女は、そこに関わる記録に目を通し、判事、取り調べ官、弁護士、役人、撮影所の上司などを訪問し、インタヴューを申し込む。自分は恨みをもって帰ってきたのではない、ただ真実を知りたいだけだと語りかけながら。だがその半数以上の人々はインタヴューを拒否するか、言い訳をつくって約束の場に現われなかった。インタヴューに答えた人はそれぞれに、自分は職務を遂行しただけだ、上の者の要請に従っただけだ、ただルーティーンとして仕事をしただけ、あるいはなにも分からない、とだけ答える。彼女は当時はわからなかった事実も多く手にいれたが、結局なぜ自分たちがこれだけ苦しまなければいけなかったのかという問いに対する答えは見つからなかった。この映画は全体主義国家の専横と横暴、そこに組み込まれた人々の無力、盲目、責任の欠如と偽善について、知的で抑制された映画話法の奥底に深い哀しみをたたえつつ、告発している。シビル・シェーネマン監督は逮捕と一年間の獄中生活のあと、西ドイツに追放された。獄中で体をこわしていたためしばらく療養生活を余儀なくされたが、健康を回復してからはハンブルグで脚本家・劇作家として活躍している。91年山形国際ドキュメンタリー映画祭山形市長賞(最優秀賞)受賞。

監督
Bernd Burkhardt アルフレッド・ウルマー
出演キャスト
1991年

愚か者の日

  • 1991年4月19日(金)
  • 字幕

女だけの精神病院で美しく狂ってゆく若き女性の姿を通して人間存在の狂気をアレゴリカルに描いた一編。製作はハラルド・クーガー、監督・脚本はニュー・ジャーマン・シネマの旗手として知られる「薔薇の王国」のヴェルナー・シュローター、共同脚本はダナ・ホラコーワ、撮影はイヴァン・シュラペタ、音楽をペール・ラーベンが担当。出演はキャロル・ブーケ、イングリッド・カーフェンほか。

監督
ヴェルナー・シュローター
出演キャスト
キャロル・ブーケ イングリッド・カーフェン クリスティーネ・カウフマン イーダ・ディ・ベネディット
1990年

士官と未亡人 禁じられた官能

  • 1990年3月17日(土)
  • 字幕

第二次大戦直後のザグレヴを舞台に未亡人と解放軍中尉の愛の日々を描くドラマ。監督・脚本はデヤナ・ショラカ。出演はクセニャ・パイッチほか。

監督
デヤナ・ショラカ
出演キャスト
クセニャ・パイッチ ジャルコ・ラウシェヴィチ ドラガナ・マルキッチ
1992年

マリアの泉

  • 1992年5月6日(水)
  • 字幕

デンマークのコペンハーゲンを舞台に、幾つかの愛を経験し、傷つきながらも自立していく、18歳の少女の青春を描く。原作は、ケアステン・トールップのベストセラー小説『天国と地獄』。監督は、脚本も手掛けるモーテン・アーンフレーズ、製作はマズ・エグモント・クリステンセンと「アーリー・スプリング」のティーヴィ・マグヌッソン。脚本はヨーン・ユングダール、撮影はディアク・ブリーエル、音楽はオーレ・アーンフレーズが担当。

監督
モーテン・アーンフレーズ
出演キャスト
カリーナ・スカンズ ハリエット・アンデルソン エリック・メルク Lise Ringheim
1989年

アステカ・アドベンチャー 宇宙の秘宝

  • 1989年1月14日(土)
  • 字幕

アステカ文明のナイフをきっかけにした騒動を描くアドベンチャー映画。監督・脚本はテッド・アーチャー、共同脚本はロベルト・ジャンヴィティが担当。主演はフランコ・ネロほか。

監督
テッド・アーチャー
出演キャスト
フランコ・ネロ ジョージ・ケネディ Deborah B. Moore
1988年

ナイト・ズー

  • 1988年9月15日(木)
  • 字幕

年老いた父子の愛情の交流を描く。製作はロジェ・フラピエとピエール・ジャンドロン、監督・脚本は本作品がデビューとなるジャン・クロード・ローゾン、撮影はギイ・デュフォー、音楽はジャン・コリヴォーが担当。出演はロジェ・ル・ベルほか。オリジナル・タイトルは“Un Zoo Ia Nuit”

監督
ジャン・クロード・ローゾン
出演キャスト
ロジェ・ル・ベル ジル・マウ リン・アダムス Lorne Brass

ハートビートで追いかけて

  • 1988年9月3日(土)
  • 字幕

3人の男女の、ワシントンからサウスカロライナまでの道行きを描く。製作はハーブ・ジャッフェとモート・エンゲルバーグ、監督は「恐竜伝説ベイビー」のB・W・L・ノートン、脚本はリチャード・マルティーニとティム・メトカーフとミゲル・テジャダ=フローレンスの共同、撮影はスティーブン・L・ポジー、音楽はバリー・ゴールドバーグが担当。出演はチャーリー・シーン、ケリー・グリーンほか。

監督
B・W・L・ノートン
出演キャスト
チャーリー・シーン ケリー・グリーン サリー・ケラーマン アラン・ラック

N.Y.バッド・ボーイズ

  • 1988年7月23日(土)
  • 字幕

暴走族に襲われ殺された友人のために復讐に立ち上がる青年達の姿を描く。製作はモート・エンゲルバーグ、監督はドキュメンタリー出身のペネロープ・スフィーリス、脚本はJ・ランダル・ジョンソン、撮影はロバート・リチャードソンが担当。出演はジョン・クライヤー、ダニエル・ロウバックほか。

監督
ペネロープ・スフィーリス
出演キャスト
ジョン・クライヤー ダニエル・ロウバック フリー キャサリン・メアリー・スチュワート

おかしなおかしな成金大作戦

  • 1988年4月29日(金)
  • 字幕

ある場所に大金を隠して息を引き取った男の遺産をめぐる宝探しを描いたスラップスティック・コメディ映画。製作はスティーブン・キーステン、監督は「レッドソニア」のリチャード・O・フライシャー、脚本はルディ・デ・ルカ、撮影は「ランボー 怒りの脱出」のジャック・カーディフが担当。出演はエディー・ディーゼンほか。

監督
リチャード・フライシャー
出演キャスト
エディ・ディーゼン Rick Overton ロイス・D・アップルゲート Daniel McDonald
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2020/10/23更新
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