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生田、浅野、山田が明かす『グラスホッパー』の舞台裏

2015年11月7日 8:00

浅野忠信が演じる“鯨”は、自身の父親やこれまでに殺した相手の亡霊に悩まされながら生きている | [c]2015「グラスホッパー」製作委員会

140万部突破のベストセラーとなった伊坂幸太郎の小説を映画化した『グラスホッパー』。本作で殺された恋人の復讐のために裏組織に潜入にする元教師・鈴木に扮した生田斗真とターゲットを自殺に見せかけて始末する殺し屋の“鯨”を演じた浅野忠信、ナイフ使いの若き殺し屋“蝉”を怪演した山田涼介にそれぞれの役作りを中心に話を聞いた。

ごく普通の人間“鈴木”を極めて普通に演じながら主人公としての存在感も印象づける生田と、強烈なキャラの殺し屋“鯨”と“蝉”を怪演した浅野と山田。3人はどんなことを心がけて役を作っていたのか。

生田「僕が演じた鈴木はお客さんを巻き込んでいく役柄だったので、事前にあまり作り込まず、鈴木と同じように現場で起きることに純粋に驚いたり、あり得ないことが起こっていることに対するリアルなリアクションだったりを大事にしました」

浅野「これまでにもいろいろな殺し屋を演じてきたけど、今回の鯨は自殺に見せかけて殺すキャラだったから、そこが面白いなと思いました。特殊な役なので、現場で監督や共演者の方に作ってもらったところもあるけど、成りきっていたいキャラでもあったから、現場では殺気だっているときもありましたね」

山田「殺すことでしか“生”を感じられない蝉の気持ちは正直僕にはわからないので、難しいなと思っていました。しかも、監督から人を刺すときは“みんなが歯を磨くような感じで”って言われたので…。ただ、クランクインの日に冒頭の襲撃シーンを撮ったら、蝉の中のバランスが意外とわかりました」

3人が今回、最も苦労したのはどんなことだろう?

生田「他人にわからないように、余計なことをするのが今回の自分のテーマだったんです。逃げるときのあの汚い走り方もやりすぎると、そう見せたいのねって思われるから、そのサジ加減が大変で。メガネをカチャっと上げる作業もキャラ作りとしてはありがちな行為だけど、僕はいつもレンズを曇らせていた高校時代の友だちのことを思い出して。彼はメガネを上げるときにレンズを触っちゃうんですよね。それを利用して僕もレンズを曇らせていたんですけど、たまに気の利く小道具さんが綺麗に拭いてくれちゃうこともありました(笑)」

山田「僕はやっぱり鯨との最後のバトルシーンですね。ダンスを普段やっているから自分でも動けるんだろうな~、足も上がるんだろうな~と思っていたけど、まったく別物で。相手をひとつひとつ壊していく作業なので、見えないところでちょっとしたワザをかけなくてはいけなくて、それが難しかった。バタフライナイフの扱いも手馴れた感じになるように、ドラマ『金田一少年の事件簿N(neo)』を撮影中にも、金田一を演じながらずっと練習してました(笑)」

浅野「いや~僕は山田くんが相手じゃなかったらあの殺陣はできなかったかもしれない。自分ではちゃんとできていたつもりだけど、間違いも多かったと思うし、それを山田くんがちゃんと受けてくれたからね。でも、鯨はデカいというイメージを与えなければいけなかったから、靴の中には背を高く中敷きを入れていて。まるでハイヒールを履いたような状態であのアクションをしなければいけなかったから、それは大変だったな(笑)」

そんな3人の迫真の演技バトルをぜひスクリーンで目撃して欲しい。とっても不思議な世界観と圧倒的なインパクトで、これまでに味わったことのない感動に包まれるはずだ。【取材・文/イソガイマサト】

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