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“三谷流”SF映画の秘話を告白「ライバルはSWです(笑)」

2015年10月25日 10:00

“三谷映画”としか形容できないオリジナリティあふれる世界観を次々と実現させてきた三谷幸喜。宇宙の片隅の小さなハンバーガーショップを舞台にしたSFロマンティック・コメディ『ギャラクシー街道』(公開中)も、そんな“三谷流”のエッセンスが随所に!

構想のきっかけは『THE 有頂天ホテル』(06)の公開後、「次はラブストーリーをやってみませんか?」というプロデューサーからの提案だったというが……。

三谷幸喜が、監督最新作『ギャラクシー街道』で初のSF映画に挑戦!その仕上がりは?
三谷幸喜が、監督最新作『ギャラクシー街道』で初のSF映画に挑戦!その仕上がりは?

「恋愛モノは、これまでほとんどやっていないので、作ってみたいなと思いました。でもやるからには、東京やニューヨークを舞台にした普通のラブロマンスではつまらない。それなら、もう思いきって宇宙まで飛んでみようかな、と(笑)。大きな宇宙のなかで起こる、こじんまりとしたラブストーリーを作れるんじゃないかと思ったんです」

三谷が目指したのはレトロでアナログな宇宙世界。今回CGはほぼ使わず、スタジオにハンバーガーショップとその外に広がる宇宙空間のセットを建て、手づくり感にとことんこだわった。「“1960年代の人たちが考えた未来”というんですかね。未来の話なのにどこか懐かしい、みたいな世界観。イメージは『宇宙家族ロビンソン』や『未来世紀ブラジル』(85)ですね」と話すが、本来の宇宙空間では絶対に起こり得ない、ウィットに富んだ演出で味付けするのが“三谷流”だ。

小栗旬が演じるのは、スペース警備隊のハトヤ隊員。大きな秘密を抱えているが…。
小栗旬が演じるのは、スペース警備隊のハトヤ隊員。大きな秘密を抱えているが…。[c]2015フジテレビ 東宝

「いまだかつて、宇宙映画でブレーカーが落ちるなんてシーンはなかったと思いますし、未来の話なのに劇中にはワープロも登場します(笑)。もう、なんでもアリの方向に振り切ってしまいました。どう頑張ってもスケールで『ゼロ・グラビティ』(13)を超えることはできないですからね(笑)。スペクタクルなSF映画はいっぱいあるけど、それは僕には到底できることではないので」

また、自らを「監督である以前に、いち映画ファン」だと語る三谷。なかでもSF映画には特に思い入れが強いようで、「僕が中学生のときに『2001年宇宙の旅』(68)と『猿の惑星』(68)がヒットしたんです。それぞれのファンに敵対関係が生まれていたんですが、僕はもう100%、『猿の惑星』派なんですよ!大学生のときにも『未知との遭遇』(77)と『スター・ウォーズ』(77)で同じようなことが起こって…。僕は当然『スター・ウォーズ』派。新作(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』)がすごく楽しみ…だけど、(同じSF映画として)よきライバルですね(笑)」と熱を込めた。

そんな三谷には早くも次回作の展望があるという。「僕はこれまで見て楽しんできたいろいろなジャンルの映画を、自分で崩して、自分なりに再生産するということが楽しくてやってるんだと思います。時代劇、SFは実現したので、今度はミュージカルや戦争映画、無声映画にも挑戦してみたいですね」。【取材・文/トライワークス】

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