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AKIRAが現場に台本を持ち込まない理由とは?

2015年9月1日 11:13

『アンフェア the end』に出演したAKIRA
『アンフェア the end』に出演したAKIRA

EXILEのパフォーマーであり、近年は俳優としても頭角を現してきたAKIRA。最新映画出演作は、篠原涼子主演の人気シリーズの完結編『アンフェア the end』(9月5日公開)で、笑顔と熱さを封印し、冷酷な検察官役に挑んだ。AKIRAにインタビューし、これまでの作品のなかで一番緊張したという『アンフェア』の現場についてのエピソードを話してもらった。

主人公は、篠原演じる捜査一課の検挙率ナンバー1の刑事・雪平夏見。本作では、彼女がずっと追ってきた父の死の真相が遂に明かされるなか、警察や国家を裏で操る闇の組織との最後の戦いに臨む。

主演ドラマ「GTO」や「HEAT」などで、熱いパブリックイメージのあるAKIRAだが、本作で彼が演じたのは、雪平の敵か味方かもわからない、謎めいた最高検察庁監察指導部の検察官・武部将臣役だ。「確かにドラマなどで、熱血系の役柄が多いのでそう思われがちですが、実はこれまでの映画出演作では、殺し屋とか悪者役もあって、どちらかというと、こういう静かで謎めいた役は好きなんです」。

座長ともいえる篠原については、その集中力や気配りに感動したという。「篠原さんは、現場の雰囲気を盛り上げようとしてくださっているのだと思いますが、本番直前まですごく笑っているんですよ。でも、カメラが回るとそこに雪平がいる。その切り替えの早さはすごいなと思いましたね。今回はシリアスな作品なのでちょっと困りましたけど(笑)」。

これには理由がある。AKIRAは役が決まると、私生活はもちろん、現場ではカメラが回っていない時も、とことん役に集中したいと思うからだ。「僕も笑い上戸だし、ちょっとしたことでふざけたくなるタイプなんですが、今回の武部役はそれを排除しないとできないキャラクターでした。だから、明るく振る舞われている篠原さんに引きずられないように、『本当にすみません。ありがとうございます!』と感謝しながらも、少し距離を置かせていただいたりしていました」と恐縮する。

また、もう一人、共演シーンが多かったのが佐藤浩市だ。「浩市さんもすごくフランクでいてくださったので、僕が初対面でおどおどする間もなく、入り込みやすい空気を作ってくださいました。でも、ファン心理が働いてしまい『ヤバイ!浩市さん、かっけえー!』となってしまって。普通だと緊張するんですが、浩市さんが格好良すぎて、その隣にいる自分に酔っちゃうんです。浩市さんと並んでいるこの画を早く観たい!と興奮しました」。

AKIRAのパフォーマーとしての活躍は言うまでもないが、役者としての自分とは、ストイックに切り離している。「芝居をやる時は、芝居のことしか考えないですが、逆にEXILEのみんなといる時は、絶対に台本を開いたりしません。もちろん待ち時間に台本を読んだりする人もいるけど、僕はEXILEになって芝居を始めてから一回も見たことがないです。もし、読み込む必要があれば、EXILEの現場を離れて外で読みます」。

そこは、絶対に譲れないというポリシーがある。「台本を持ち込むことは、EXILEのみんなにも失礼だと思うんです。だからどんなに忙しい時でも開かないし、終わってから家に帰って、徹夜で覚えたりします。連ドラなど、普段からちゃんと仕込まないと間に合わない場合は、撮影現場やスタジオにこもることが多いです。居座っちゃうので、準備中の照明さんやカメラマンさんの邪魔にならないように気をつけていますが(笑)。やっぱりそこは、両方やっているからこそ、1つひとつをちゃんと誠実にやって成立させたいんです」。

さすがは、トップランナーだけあり、自分にはとことん厳しい。そんなAKIRAが演じる武部は、本作のキーマンの1人だ。最後まで『アンフェア』らしい、衝撃の結末に期待したい。【取材・文/山崎伸子】

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