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向井理が語る綾野剛の「すごさ」。受ける刺激とは?

2015年8月27日 17:00

向井理、綾野剛から受ける刺激とは?

ビッグコミック連載の同名コミックを基にした連続ドラマの初の劇場版となる『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』(8月29日公開)。熱く、骨太な警察アクションを豪華出演陣で描いた本シリーズは、向井理と綾野剛という、脂が乗った人気俳優二人が共演したことでも話題だ。1982年生まれ、33歳を迎えた同い年の二人。向井を直撃すると、「僕らは全然違うタイプだと思う」とにっこり。綾野から受ける刺激を語ってもらった。

「確保」を目的とした警察庁特殊急襲捜査班“NPS”の活躍を描く本作。向井は“NPS”隊員の熱血漢・神御蔵一號役、綾野が“SAT”隊員のスナイパー・蘇我伊織役を演じている。連続ドラマでは、ライバル関係にある二人がそれぞれの信念を激突させながら、理解を深めていく姿が綴られた。向井は「連ドラの最後の方で、『お前はお前のやり方をやればいい』ということを言われて、ある程度、蘇我に一號が認められたところで終わっています」とドラマでの二人の関係について述懐。

劇場版では、あるワンシーンでその積み重ねを実感することができる。「タンカーの中で二人で話すシーンがあるんですが、そこで全部できた気がしたんです」と向井。「二人はあまりベタベタする関係じゃない。本編を見たときに、サラッとした会話のワンシーンだけで、二人の関係性が見える仲になったんだなということがわかった。綾野くんとも話していたんですが、それがすごくよかったなと思っています」

さらに「そこが綾野くんのすごいところだと思います。その交わす一言で、連ドラの10話分を証明してしまうところがすごい」と、綾野の役への理解度、集中力に舌を巻く。劇中では正反対の二人を演じたが、実際の向井と綾野の関係性はどんなものだろうか?すると「すごく面倒くさい人なんですよ。ベタベタしてきて、すごくスキンシップが多い。役柄とは逆です。僕がこういうことを言っても、『またそんなこと言って』とものすごくプラスに捉えたりして。お互いにこんなことを言い合いながら、いい関係でいられていると思います」と思わず笑みをこぼし、冗談めかす姿からも仲の良さが伺える。

「僕らは全然違うタイプだと思う」と分析する。「だからこそ、分かり合える部分がたくさんあるし、蘇我役は綾野くんじゃなければできないと思います。瞬発力はものすごいものがありますし、普段は変なことばかり話していますが、でもやっぱり、スイッチが入ったときの瞬間はすごいなと思います」と、仲が良いだけではなく、大いに刺激を受ける存在のようだ。

蘇我との関係だけでなく、もちろん、一號自身の成長も本作の見どころとなる。「連ドラの頃は、一號は特殊部隊としてはありえなくらい未熟だった。その未熟さについて、いろいろな批判や指摘もありましたが、映画ですべてが消化できればいいなと思っていました。映画ではある程度、成長した一號を出すことができたので、よかったと思います」

具体的にどんな成長を感じたか聞いてみると、「ドラマのときは、実力もないくせに『誰も死なせない』という、『確保』に対する信念を言い続けていて。いろいろな経験をしていく中で、その言葉の重みが変わってきたと思います」と一號の信念について言及。「やはりその信念は彼がもともと持っていたものだけれど、それによって人を動かしてきた面もある。理想論だけだったものが、ちゃんとそこに向かっていくにはどうすればいいのかをNPSのみんなで考えていけるようになった。改めて、一號の言ってきたことは間違いじゃなかったんだと、今回感じることができました」

どこまでもまっすぐな主人公・一號。彼の熱に引っ張られるかのように、蘇我やNPSのメンバーも自分たちの正義を貫き、大切な人を守ろうと奮闘する。スケールアップしたアクションと共に、まっすぐな信念の持つ力を感じさせてくれる、熱い警察ドラマとなった。【取材・文/成田おり枝】

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