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ブライス・D・ハワード、18歳まで恋人がいなかった理由

2015年8月5日 07:30

ブライス・ダラス・ハワードが父ロン・ハワードについて語った
ブライス・ダラス・ハワードが父ロン・ハワードについて語った

この夏の話題作『ジュラシック・ワールド』(8月5日公開)で、恐竜の暴れっぷりと共に大きな見どころとなるのが、女優ブライス・ダラス・ハワードの美しさだ。巨匠ロン・ハワード監督を父に持つ彼女。舞台に、映画にと活躍し、「親の七光り」とは言わせぬ、その実力のほどを見せつけている。しかし、来日した彼女を訪ねると「ロン・ハワードの娘であるということが、プレッシャーだった」と正直な胸の内を告白してくれた。

本作でブライスが演じるのは、来場者の安全を守ろうと努力するオペレーション・マネージャーのクレア役。鎧のようなスーツに身を包んだキャリア・ウーマンだ。ブライスは「収益追求という、彼女のビジネス上での立場を重要視するがゆえに、人間性を少し失ってしまっているの」とストーリー序盤のクレアの印象を吐露。

「毎日2万人もの人が訪れるパークを任されているのだから、責任も大きいし、自分の仕事に対して大きなプレッシャーも感じているはずよね。そういうことばかりに気がいってしまったら、本来、自分が持っているはずの心を見失ってしまうんじゃないかということは私も理解できたわ」

プレッシャーに押しつぶされそうになっていた状況から、家族や愛する人など大事なものの存在を再確認していくクレア。恐竜との冒険を通して大きな成長を遂げるが、ブライスにとってプレッシャーを感じた経験はあるだろうか?すると、「ロン・ハワードの娘であること」とキッパリ。『アポロ13』(95)『ダ・ヴィンチ・コード』(06)などで知られるロン・ハワード監督を父に持つ彼女はこう語る。

「これまでの父のレガシーを裏切るようなことはしたくないというのが、自分にとってのプレッシャーだったわ。なのでキャリアの初めの頃は、私はハワードという姓は使っていなかったのよ。父が『恥ずかしい』と思うようなことはしたくなかった。もちろん父はそんなことは思わなくて、私のことをいつも誇りに思ってくれているわ。でも父はとても有名な人なので、私自身が、自分に対してプレッシャーを与えてしまっていたのね」

「親が恥じるような娘になりたくない」との思いから、「若い頃は自分に対してすごく厳しかった」そう。「パーティにも行かなかったし、18歳までボーイフレンドも作らないと決めていた。学校も絶対に休まないし、今でもアルコールは一滴も飲まないわ。自分をものすごく制限していた。今の方がずっとリラックスしていると思うわ」

現在、34歳。『スパイダーマン3』(07)などの大作から『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(11)などドラマ作品に至るまで、幅広く活躍。また、映画製作者としても才能を発揮している。あらゆるプレッシャーから解き放たれ、今を楽しめるようになったのは、実生活で得た二人の子どもたちの存在も大きいようだ。

「子どもを持つ前は、美容や健康にあまり気をつかっていなかった。でもうちの息子は、メイクしている時と、していない時の私の違いにすぐ気がつくのよ!アイシャドウは暗めの方が好きかとか、マスカラをした方がいいよとか言うのよ(笑)。きちんとメイクをしたり、髪型を整えるとすごく褒めてくれるから、そうするともっと頑張らなくちゃと思うわ」

続けて「撮影であまりにも疲れてしまって、二日続けてソファで寝てしまったことがあって。すると、夜中に息子がパジャマを持ってきてくれたの。『ベッドに行くまでは、自分は寝ない』って言ってね。そうやって、息子も娘も私のことを心配してくれているのがわかるから、心配かけてはいけないなと思うわ。子どもたちにも、きちんと休みもとっていて、健康に気をつけていると示さないといけないものね」と子どもたちが一番の応援者の様子。

もうひとつ、彼女のパワーとなっているのが、父から受け継いだ「映画への愛」だ。

「映画製作に関わりたいと思う人のほとんどが、映画が好きでこの業界に入ってくるわ。でも、実際にこの業界に入った時に、『イメージと違った』と落胆することがあるかもしれない。私はそうではなくて、父のおかげで小さな頃から撮影現場にいるという状況から始まった。問題があったらみんなで解決したり、議論し合ってでも、ひとつのものを作り上げるというプロセスを体験していたわ。映画の撮影現場というのは、とても情熱のあふれる場所。私は現場の雰囲気、そのものを愛しているのよ」

「巨匠の娘」という立場は、こちらが想像する以上に苦しいものだったに違いない。彼女がキラキラと輝きを放つのは、きっと、地に足をつけ、自分自身でしっかりと道を切り拓いてきた自信があるからだ。その清々しい笑顔が、クライマックスで見せるクレアの勇敢な姿と重なった。【取材・文/成田おり枝】

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