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西川美和、自身の直木賞候補作を映画化

2015年7月30日 6:00

主人公が妻を亡くしてからの1年間の物語を、実際に9か月かけて撮影しているという西川美和監督

『ゆれる』(06)、『ディア・ドクター』(09)などの西川美和監督が、直木賞候補にもなった自身の小説「永い言い訳」を映画化することがわかった。

これまでも、「ゆれる」(第20回三島由紀夫賞候補)、「きのうの神様」(第141回直木賞候補)など自身の映画作品から派生した小説を書きおろし、高い評価を得てきた西川だが、映画に先行して小説が出版されたのは、今回が初めて。『蛇イチゴ』(03)、『ゆれる』(06)、『ディア・ドクター』(09)、『夢売るふたり』(12)に続く長編監督5作目の本作も、これまで同様、自ら原案・脚本を手掛けた完全オリジナル作品となる。

長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫。夏子との間に既に愛情と呼べるものはなく、悲しみを演じることしかできない幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は自分でも理由がわからぬまま、大宮家へ通い兄妹の面倒を見ることを申し出るのだが…。

西川は、「失うということがもたらす『はじまりの物語』を描きたいと思いました。これまで私は、安定していたはずの関係性が壊れてゆく物語を描いて来たように思いますが、崩壊のその後、ふたたび作り上げて行くということについてきちんと描いたことがなかったからです。『はじまりの物語』を綴ることは、人生を漕ぎ進むことの難しさに似ていますが、同時にあかるさや、楽しさにも満ちています。小説は私の持ちうる言葉の限りで多くを語っていますが、こんどは言葉では語り得ないものをいかにスクリーンに映し出すかが第二の挑戦となりそうです。小説とは展開も設定も違えた部分が幾つもあります。私が原作者なので、それはもうやりたい放題です(笑)」とコメントしている。

キャストの発表はこれからだが、2016年に公開される予定だ。【Movie Walker】

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