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岡田将生、『天然コケッコー』からの進化を語る

2015年6月25日 12:09

岡田将生、25歳。年齢を重ねての変化とは?

岡田将生が、本多孝好の同名ベストセラーを映画化した『ストレイヤーズ・クロニクル』(6月27日公開)で、初の本格アクションにチャレンジした。「新しいことにはどんどんチャレンジしていきたい」と充実の表情を見せる岡田だが、年齢・キャリアを重ねるごとに、「チャレンジを楽しめるようになってきた」という。一体、どのような心境の変化があったのだろう。

メガホンをとるのは、『アントキノイノチ』(11)でも岡田とタッグを組み、彼が厚い信頼をよせる瀬々敬久監督。特殊能力という悲しき運命を背負った若者が、壮絶な戦いに身を投じていく姿を描く物語だ。岡田は“3秒先の未来が見える男”・昴役としてキレあるアクションを披露している。

岡田は「アクションというものを僕は何も知らなかったので、毎回、新鮮でした」と現場を述懐。「こういう感情だからこういう動きをするんだとか、それぞれの役に合ったアクションがあるんだとか、ひとつひとつ確認していって。すごく勉強になりました」

劇中には、昴をリーダーとする「希望を信じるチーム」。そして、染谷将太演じる学をリーダーとする「絶望に満ちたチーム」の2つのチームが登場。宿命によって引き合わされた2組が、それぞれの信念や葛藤をぶつけ合う。昴チームは家族のような関係が特徴だが、「ものすごく温かい空気が流れていた」と実際に、とても良いチームワークが作れたそう。

「常に一緒にいるように意識的にしていました。空き時間にも、 瀬戸(利樹)くんや清水(尋也)くんがやっているゲームを一緒にやったり。そして2人は、(成海)璃子ちゃんをお姉ちゃんのように慕っていて。昴チームの4人でいつもコミュニケーションをとっていました。一緒にいると、気持ちのいい空気が流れる瞬間がたくさんありました」。

岡田も25歳だが、「僕がチームの中で一番の年上だったんです。今まであまりそういう現場はなかったので、新鮮でした。若手の彼らから受ける刺激も、たくさんありました」と、キャリアを重ねている実感も。本作には、映画『天然コケッコー』(07)のカメラマン・近藤龍人と、照明の藤井勇も参加しており、「『天然コケッコー』は初めての映画の撮影で、他の作品とはまったく違う思入れのある作品。あのときは何もできなかったけれど、今はこれくらい頑張れるんだぞという姿を、近藤さんと藤井さんに見せられたらいいなと思って、撮影に臨んでいました」と、キリリと表情を引き締める。

この仕事の面白みは、「チャレンジできることと、人との出会いを重ねられること」だという。「僕はそんなに強い人間ではないし、むしろ弱い人間。新しいことに挑むのはいつも怖いです。でも失敗してもいいからと、飛び込んでみるのはとてもいいことだと思っていて。今回もアクションをやってみて、また色々と学ばせてもらった。吸収できるものも多かったので、またどんどん新しいことに挑戦していきたいという思いが強くなりました。セーフティーなところばかりに行ってもつまらないですからね」と頼もしい一言。

「弱い人間」という彼が、どうやってその強さを身につけてきたのだろうか?「やっぱり、チャレンジを与えてくれること自体がうれしいんです。今回だと瀬々監督が声をかけてくれて、近藤さん、藤井さんもご一緒できる現場。『もう、やるしかない!』っていう現場ですよね。僕はこれまで、すごく出会いに恵まれていて、いい監督さん、俳優さん、作品に出会ってきた。すると、また一緒にお仕事できるように頑張ろうとも思えて。そうした経験から、年齢を重ねるごとにチャレンジも楽しめるようになってきたんだと思います」

デビューからの約10年で、他に大きく変化したことを聞いてみると、「今までエンタテインメントやハッピーエンドで終わる作品って、苦手だったんです。でもここ数年で、多くの先輩からエンタテインメント作品の面白さを教えてもらって。最近、エンタテインメント作品を観ると、ワクワクして、すごい良い時間だったなと思うようになった。視野を広くしないとと思ったんです。作品や人と出会うことで、自分も変わるんだな」と楽しそうに笑う。

彼を成長させたのは、人との素晴らしい出会いだった。そのひとつひとつを糧に、ますます進化する岡田将生。彼の新たなチャレンジを是非、見届けてみては。【取材・文/成田おり枝】

メイク:TOKI
スタイリスト:大石裕介(ディアグランツ)

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