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高良健吾と石田ゆり子が“ラブシーン”の真相を語る!

2015年2月13日 17:00

「『悼む人は』は特別な作品」と、感慨深く語る高良健吾と石田ゆり子

第140回直木賞を受賞した天童荒太のベストセラー小説を、堤幸彦監督が映像化した『悼む人』(2月14日公開)。死者を“悼む”ために全国を放浪する青年と、夫を殺した過去をもつ女性との旅の行方を描き、人が誰しも直面する“死”の在り方を問う。その青年・坂築静人を演じた高良健吾とヒロインの石田ゆり子に、どのように役柄に対峙していったのか、それぞれの思いを聞いた。

不慮の死を遂げた人々を悼み、死者が生前どんな生き方をしたのかを胸に刻んでいく静人。高良はこの静人役について「静人がこの作品の中で、どのように存在したら良いのかが、最初読んだ時はわからなかった。だけど、それは僕が静人をやるうえで、静人をみんなと共有しようとしていたからだと思うんです」と、オファーを受けた時の正直な気持ちを吐露。

劇中では、気持ちを抑えたかのような静人を静かに演じる高良が印象的だが、静人の感情の変化について「次第に心を解放していく…というより、石田さん演じる(奈義)倖世との出会いにより、一瞬にして解き放たれたという表現に近いです。静人の感情が漏れないように気を付けていました」と、現場での役作りを振り返る。

そんな静人と旅を共にする倖世を演じた石田は、原作に心を奪われ、自ら役柄に志願。さらに、いつか映像化される時が来たら何かしらの形で参加したいと天童に手紙を書いた、と驚きの過去も明かしてくれた。「とにかくこの物語の中に入りたかったんです。『悼む人』の世界は、今まで触れたことのない世界で、天童さんが書く小説の力に心を奪われました」と、惚れ込みようは並々ならない。

その一方で、演じるにあたり不安なこともあったという。「“本当に出来るのだろうか”と思った時もありましたが、自分に出来ないからこそやりたい、という気持ちのほうが強かったですね。自分の想像を超えている役柄なので、そういうものに飛び込んでみたいな、って」。

そんな2人が魂を込めて演じる静人と倖世だが、印象的なのがクライマックスシーンで展開されるラブシーンだ。高良と石田は会見や舞台挨拶でその場面を“パッション”と表現しているが、その真相を聞いてみると…。

石田が「みなさん、あのシーンを『どうだったんですか…?』って聞きずらそうに聞くんですよ(笑)。だけど、それはもう、説明できない瞬間的なものなんです!」と話すと、高良も「正直、“ラブシーン”って言われると凄く違和感があります。だから、“パッション”という言葉が本当にピッタリだと、腑に落ちたんです」と告白。「その一言でみんな『あぁ!』って言ってくれるようになったよね」と笑い合うなど、2人の呼吸はピッタリだ。

最後に、この映画を見た率直な感想を聞くと、まもなく公開となる今も、客観的に見られないと話す2人。高良が「何が正しいのかわからなくなるくらい、静人を演じた時は主観でやっていました。でも、デビュー10周年、僕にとって特別な作品になったのは間違いないです」と心境を述べると、石田は「ある程度の時間が経ち撮影のことも忘れた頃に、この映画を見たら、何を思うのかが楽しみ。本当にこの作品と出会えて良かった」と、感慨深く語ってくれた。

特別な思いを胸に、シリアスな役柄と真摯に向き合った高良と石田。2人が劇中で見せる緊迫感ある演技から、本作に懸ける思いをしっかり受け取ってほしい。【取材・文/トライワークス】

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[c]2015「悼む人」製作委員会/天童荒太| [c]2015「悼む人」製作委員会/天童荒太| [c]2019「マチネの終わりに」製作委員会| 撮影=YOONCHONGSOO