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宮沢りえ、東京国際映画祭で最優秀女優賞を受賞!「大吉を引いたときのような気持ち」

2014年10月31日 20:01

宮沢りえ、東京国際映画祭で見事栄冠に輝く!

第27回東京国際映画祭が10月31日に閉幕。メイン会場となったTOHOシネマズ六本木ヒルズでは授賞式が行われ、最優秀女優賞は『紙の月』の宮沢りえが受賞した。宮沢は「ひゃあ。ちょっと震えてます」と驚きの表情。「おみくじで大吉を引いたときに『やった!』と思う気持ちの中に、自分を引き締めなければと思う気持ちが湧き上がるのと似ている」と輝くような笑顔を見せた。

『紙の月』は、平凡な主婦が、年下の大学生との出会いを機に、巨額の横領事件を引き起こすさまを描くサスペンス。審査員からは「非常に奥深い演技。目ですべてを語り尽くし、繊細でもろさを表す心の表情があった。本当の意味で、彼女には芸術貢献に感謝します」と絶賛の言葉をかけられた宮沢。映画主演は7年ぶりとなったが、宮沢は「不安や緊張もあった。吉田監督の粘り強い、厳しい、でも愛がたくさんこもった演出によって、手強い役を乗り越えられた」とニッコリ。トロフィーを見つめ、「半分にできるなら、吉田監督に最優秀演出賞として、私からあげたい気持ち」と吉田監督に感謝の言葉を述べた。

『紙の月』は、観客賞も受賞を果たした。吉田監督は「この賞の重みを感じている。自分の励みにしていきたい」とコメント。フェスティバルミューズを務めた中谷美紀も「映画漬けの日々。豊かな9日間だった」と充実の表情を見せ、「宮沢りえさんの演じた、追い詰められていく姿はとても印象的だった」ととりわけ、宮沢の演技が心に残ったという。

最高賞となる東京グランプリに輝いたのは、ジョシュア&ベニー・サフディ兄弟監督の『神様なんかくそくらえ』。監督賞とのダブル受賞となった。ジョシュア監督は「二つも受賞できるなんて」と目を輝かせ、「東京国際映画祭のコンペティションに選ばれたことは、エキサイティングなニュースだった。でもそのときに、この映画の極端でファナティックな部分は、日本の方に受け入れられるんじゃないかと思った。東京の街に感謝します!」と会場に訴えた。

コンペティション国際審査委員長を務めたジェームズ・ガン監督は「文化の違いが美しく、楽しく描かれていた」と各作品に敬意を表し、「共通して流れていたのは、愛すること、愛されることの必要性。作品を見たあとに、自分自身のことをよりよく知ることができた」とエネルギッシュに“映画の力”について語っていた。【取材・文/成田おり枝】

<第27回東京国際映画祭コンペティション部門受賞結果>

■東京グランプリ:『神様なんかくそくらえ』(アメリカ=フランス合作:ジョシュア・サフディ監督、ベニー・サフディ監督)

■審査員特別賞:『ザ・レッスン 授業の代償』(ブルガリア=ギリシャ合作:クリスティナ・グロゼバ監督、ペタル・バルチャノフ監督)

■最優秀監督賞:ジョシュア・サフディ監督、ベニー・サフディ監督(アメリカ=フランス合作)『神様なんかくそくらえ』

■最優秀男優賞:ロベルト・ヴィエンツキェヴィチ(ポーランド:『マイティ・エンジェル』)

■最優秀女優賞:宮沢りえ(日本:『紙の月』)

■最優秀芸術貢献賞:『草原の実験』(ロシア:アレクサンドル・コット監督)

■観客賞:『紙の月』(日本:吉田大八監督)

■WOWOW賞:『草原の実験』(ロシア:アレクサンドル・コット監督)

<アジアの未来作品賞>

■作品賞:『ゼロ地帯の子どもたち』(アミールフセイン・アシュガリ監督)

■国際交流基金 特別賞:『遺されたフィルム』(ソト・クォーリーカー監督)

<日本映画スプラッシュ>

■作品賞:『百円の恋』(武正晴監督)

■スプラッシュ スペシャル・メンション:『滝を見に行く』(沖田修一監督)

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(C)2014「紙の月」製作委員会| スタイリスト/有本祐輔 Yusuke Arimoto、ヘアメイク/北一騎 Ichiki Kita