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近親姦経験者からの訴えに浅野忠信&熊切和嘉監督が真摯に答える!

2014年7月15日 22:22

『私の男』で浅野忠信、二階堂ふみ、熊切監督が凱旋舞台挨拶

熊切和嘉監督、浅野忠信・二階堂ふみ主演作『私の男』(公開中)が、第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門に出品され、最優秀作品賞と最優秀男優賞をW受賞!また、二階堂ふみも第13回ニューヨーク・アジア映画祭ライジング・スター賞に輝いた。7月15日に3人が揃って新宿ピカデリーでの舞台挨拶に登壇。ティーチインでは、観客から赤裸々な質問が飛び出し、3人が笑ったり、戸惑いを見せる姿もあった。

受賞について浅野は「自分の中でも興奮が冷めやらず…何よりもうれしいのが、それをきっかけにたくさん見てくれる人が増えていることです」と充実感あふれる表情を見せた。二階堂も「評価していただき、素直にうれしいです。でも、それ以上のものをどんどん自分の中に作っていきたいです」と笑顔で語った。

ティーチインでは、男性客から浅野に、二階堂ふみとのラブシーンに興奮しなかったか?と言った質問が。浅野は「さんざん聞かれてきました」と苦笑いしながら「仕事の時は、ちゃんと男モードが抑えられるというか、もちろん興奮はするけど、よけいな興奮はせずに、仕事に向き合えてます」とコメント。二階堂も「アハハハ」と大笑い。

そのなごやかなムードも、次の50代の女性からの質問で一変する。劇中で、禁断の親子の愛を体現した浅野と二階堂だが、実際に女性は自分が近親姦経験者だと告白し、「あまりにも美化されていて、危険を感じます」と訴えたのだ。熊切監督は、「そういうことを言われるのも当然だと思って描きました」と表情を曇らせ「上手く言えないけど、そこに愛があったこともありうるってことを描きたかったんです。それを美化したつもりはなくて、そこにある厳しさも描いたつもりでした」と真摯に答えた。

浅野も「僕は、これまで過激な映画やあまり見たくないような映画にも出てきました。人を傷つけたいという気持ちはないんですが、嫌な気持ちをさせてしまったら、申し訳ありませんでした。ただ、僕は一生懸命、やりました」とキッパリと発言。二階堂も締めの言葉でその件に触れ「考えることもあるので、持ち帰って考えるけど、自分にとっては大切な作品なのでいろんな方に見ていただけたらと」と、会場に語りかけた。【取材・文/山崎伸子】

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