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『告白』とも関係が!中島哲也監督が「実写化不可能」といわれた原作に挑んだ理由を明かす

2014年6月26日 16:50

問題作といわれる原作に挑んだ中島哲也監督。脚本の執筆期間は約半年にも及んだという | (C)2014「渇き。」製作委員会

元刑事でだらしのない父親(役所広司)が失踪した娘の姿に翻弄されるミステリー『渇き。』が6月27日(金)に公開。本作でメガホンをとり、これまで『下妻物語』(04)や『嫌われ松子の一生』(06)などの小説を映画化してきた中島監督が、今回、原作に選んだのはベストセラーを記録した深町秋生の「果てしなき渇き」。しかし、この小説は暴力的な描写が過激すぎるため、映像化は不可能だろうといわれていた。大きなリスクを背負ってまで、このストーリーを映画化しようと思ったのは、なぜだろうか?

書店に寄った際、たまたまこの原作を手に取ったという監督。“悪魔のような小説”と評価する彼は、映画化に思い立った理由についてこう語る。「娘を捜す父親が本当に酷い人間で、長所も、娘への愛情もひとかけらもない。その男がボロボロになりながら、やがて娘への想いを見出していく。その過程にハラハラドキドキし、親として最低な男が父になっていく話を作りたいなと思いました」。

また、前作の『告白』(10)を撮ったことが、映画化への後押しになったともいう。「『告白』の時、“憎”が実は“愛”に近い感情だと感じ、その時ふと、唯一のコミュニケーションの手段が暴力である藤島の存在を思い出しました。この作品でなら父と娘の関係を通して、“憎”と“愛”という対照的な感情が混然としていく様を面白く描けるのではないかと思ったんです」と、『告白』との繋がりも明かしている。

映像化不可能という壁に真向から挑み、見事に実現させた監督。自身でも、「多くの人に観ていただけるテンションの高いエンタテインメント作品に仕上がった」と手応えを感じている。原作者の深町もその出来栄えを絶賛しており、「豪快に突き抜けたロックンロールなド傑作。野蛮で鬼畜な話ですが、ユーモア満載でラストはナミダナミダ」と、Twitterでつぶやいているほど。監督が作り上げた独特な世界観や、エネルギッシュなパワーを、スクリーンでしっかりと堪能しておきたい。【Movie Walker】

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(C)2014「渇き。」製作委員会| [c]2014「渇き。」製作委員会| [c]2014 Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.| 撮影/中野修也| 撮影/金井尭子