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鬼才・中島哲也が惚れ込んだ新星!小松菜奈、魔性のヒロイン役との闘いを明かす

2014年6月23日 13:50

魔性を秘めた女子高生役を演じた小松菜奈。「選ばれた時は正直言って驚きましたね」と振り返る | 撮影/中野修也

『下妻物語』(04) 『嫌われ松子の一生』(06) 『告白』(10) など、強烈なインパクトを放つヒロインを得意としてきた中島哲也監督。その最新作『渇き。』(6月27日公開)で、映画初出演ながらヒロインに大抜擢されたのが、現在18歳の小松菜奈だ。まわりの人々を虜にして、無意識のうちに彼らを悲劇に導く…。美しき魔性を秘めた女子高生・加奈子に、彼女はどのように取り組んだのだろうか。

オーディションを経てつかんだ加奈子役だが、小松自身はまったく自信がなかったようで、「他の人たちに比べ、自分がまったくダメだと感じてたので、選ばれた時は正直言って驚きましたね。受かった後に、共演者の方々の名前を聞いて、緊張が高まりました。初めて演技をする私が、足を引っ張ってはいけないと……」と当時を振り返る。

そこから加奈子役への準備が始まったわけだが、「演技のレッスンを受けて、喜怒哀楽の表現を勉強したのですが、予想以上に難しかったです。同じ『笑う』にしても、『爆笑』と『ちょっと笑う』の振り幅を表現しなければならない。激しく泣いたり、怒ったりするのも、日常ではめったにやらないですから」と、初めての演技には戸惑いもあったようだ。そんな小松の迷いを消してくれたのが、中島監督だった。「監督からは『考え過ぎずに、のびのび緊張せずに演じた方が加奈子らしくなる』とアドバイスを受けました。中島監督は作品の印象と違って、ニコニコしてやさしかったです」。

行方不明になった加奈子を、とりつかれたように探す元刑事の父親を演じるのが、役所広司。共演シーンはわずかだが、加奈子が父に殴られるという激しいやりとりがある。「役所さんは、休憩中はものすごく穏やかに話しかけてくれるのですが、本番に入ると、恐ろしいお父さんに変身して、その切り替えがスゴかったですね」と、大ベテランの演技に圧倒された小松だが、彼女自身はこの共演シーンに苦労したようだ。「ここは加奈子の心境が変わる大事なシーンで、殴られながら笑うという難しい演技が要求されました。監督のイメージどおりにいかず、なかなかOKがもらえなくて、思わず涙も流れたんです。その時、役所さんが『余裕をもってやろう』と声をかけてくれ、リラックスできましたね」。

演技が初めてとはいえ、12歳からモデルとして活躍していた小松。その経験も加奈子役の演技に生かされ、「クラブで踊るシーンなどで、寄りのアングルで撮られる時は、モデルでの表情の作り方が役立ちました。何より、制服を着たら加奈子になれた気がします。映画に出るなら、現役の高校生のうちに高校生の役を演じたいと思っていたので、念願がかないました!」と、素直な喜びを打ち明ける。

初の映画でヒロイン役というプレッシャーを乗り越え、完成させた『渇き。』。この経験が小松の女優魂に火をつけたようで、「今度はもっと過激な役も演じてみたいですね」と微笑む姿には、加奈子と同じようなオーラも漂う。将来の大器の鮮烈なデビューを、ぜひスクリーンで観届けてほしい。【取材・文/斉藤博昭】

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撮影/中野修也| [c]2014「渇き。」製作委員会| (C)2014「渇き。」製作委員会| 撮影/金井尭子