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オダギリジョーは、なぜゴリラが野球をする映画『ミスターGO!』に出演したか?

2014年6月11日 7:00

『ミスターGO!』に出演したオダギリジョーにインタビュー

俳優・オダギリジョー。以前は、映画にこだわる映画スターという印象だったが、近年はステージを広げ、八面六臂の活躍ぶりだ。いまは「アリスの棘」「リバースエッジ 大川端探偵社」「極悪がんぼ」と、3本のドラマに出演中だ。そんなオダギリの映画の最新作は、ゴリラがプロ野球選手となり、大奮闘するという奇想天外な野球映画『ミスターGO!』(公開中)。オダギリにインタビューし、映画の撮影秘話と、いまの俳優としてのスタンスについて話を聞いた。

ゴリラが野球をするという大胆不敵な設定が気に入ったというオダギリ。彼は、ゴリラを獲得しようとする中日ドラゴンズのオーナーイトウ役に扮した。メガホンをとったのは『カンナさん大成功です!』(06)のキム・ヨンファ監督だ。オファーを受けた理由について「キム・ヨンファ監督の挑戦、新しい映画を作りたいという気持ちが感じられたからだと思います。だって、メチャメチャじゃないですか?ゴリラが野球をやる映画って(笑)」と振り返る。

現場では、韓国映画の底力を実感したと言う。「いまや、韓国映画は、アジアでもトップと言えるレベルまで行っているんじゃないですか?日本映画はストーリー重視の作品というか、それこそ、僕が去年参加させていただいた『舟を編む』(13)とか、ああいうお金より中身で勝負する作品は強いですが、機材とか、撮影のシステムとかを考えると、海外との差が出てきてしまっている気がします」。

また、オダギリ自身が、出演作を選ぶ理由が、以前とは変化してきていると言う点が興味深い。「昔は、自分がこの作品に出て良いのかってことを客観的にしっかりと判断していました。要は、自分がいちファンとして『オダギリジョーは、この作品に出てほしくない』というものは全部断っていたんです。そして『こういう作品に出て欲しい』というものばかりを選んでいた。自分自身が好きな俳優になるために、そういう選び方にこだわっていました。でも、いまは意外とそうじゃない」。

変わってきたのは、30代、特に35歳を過ぎたあたりからだ。「以前は、こだわりしかありませんでしたが、年をとる度に、どうでも良くなってきたというか、ある意味殻を破って、楽になってきているのかもしれません。最近は特に、人とのつながりみたいなもので仕事をしていますね」。本作のオファーを受けた理由も、カン・ジェギュ監督作『マイウェイ 12,000キロの真実』の撮影現場に、本作のキム・ヨンファ監督が訪れたからだ。

テレビの仕事が増えた理由もそこにある。「いま、テレビをなぜ3本もやっているのかという点も同じような理由からです。以前、お世話になった助監督やスタッフの方が、いま監督をされていたり、プロデューサーになっていたりする。そういう方から必要とされると、単純に嬉しいし、微力ながら力になりたいと思うじゃないですか。昔は人とのつながりで仕事をするなんて考えは一切なかったので、そこは大きく変わりましたね」。

加えて、テレビの仕事に対する考え方も以前とは異なる。「映画は小さい時からずっと見ていて、映画における自分のスタンスや役割とかが、ある程度、はっきりとしているんです。でも、テレビドラマは普段一切見ないから、その世界は全くわからない。昔はテレビの仕事をする度に、理解できずぶつかっていたのですが、いまは、それを受け入れられるようになったし、勉強させてもらっているという印象があります。ものづくりに携わる人間として、こういう作り方もある、みたいな新しい発見が多いんです」。

もちろん、仕事に向かう姿勢は、どの分野でも変わらない。「作品を良いものにしたいという気持ち自体は、いまも変わってないです」。そのことは、作品を見れば、一目瞭然だ。また、その柔軟性こそ、いまのオダギリジョーの武器でもある。『ミスターGO!』でも、オダギリジョーの出演シーンは多くないが、スパイス的なインパクトを放っているので乞うご期待!【取材・文/山崎伸子】

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