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ダニー・ボイル監督が仕掛けるトランス体験!物語を解くヒントはゴヤの名画!?

2014年2月15日 09:00

劇中に登場するフランシスコ・ゴヤの「魔女たちの飛翔」
劇中に登場するフランシスコ・ゴヤの「魔女たちの飛翔」[c]2014 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

『スラムドッグ$ミリオネア』(08)や『127時間』(10)など、独創的な作品を生み出してきたダニー・ボイル監督。そんな彼が作品内に多くの視覚的な“仕掛け”を施し、予測不可能なサスペンスを展開させた最新作『トランス』のBlu-ray&DVDが現在発売中だ。

“トランス=催眠療法”によって失われた記憶を探っていく本作。衣装、美術、色彩、音楽などが観る者を連続するトランス状態に誘うなかで、謎を解く鍵として登場するのがゴヤの名画「魔女たちの飛翔」だ。「裸のマハ」や「マドリード、1808年5月3日」などで知られ、近代絵画の創始者とも呼ばれるフランシスコ・ゴヤ。魔女をモチーフとした絵も数多く残しているが、なかでも「魔女たちの飛翔」は初期の1枚だ。描かれているのは空中を浮遊しながら人間の遺体を運ぶ魔女たちと、頭に布を被ってうつむきながら歩いている男の姿。その絵は暗く、幻想的で不条理に満ちている。

監督のボイルはこの絵について次のように述べている。「ゴヤはモダン・アートの父と呼ばれているが、それは彼が人間の精神に踏み込んだからだ。『魔女たちの飛翔』では、布を頭から被った男がいる。あれはジェームズ(・マカヴォイ)が演じた主人公・サイモンそのものだと強く感じた。芸術品は間違いなく、作品の一部になっているよ」。また、ボイルは「芸術品が人をトランス状態に陥れることもある」と豪語している。「ロケハンのために、サザビーズのオークションに行った。何億ドルもの金額で取引される一流のオークション現場にあった絵は本当に見事だった。あれは我を忘れてうっとりした瞬間だったよ」と“トランス体験”を振り返っている。

「視覚的な刺激を提供するだけではない。そのなかに物語を読み解くヒントが隠されていて、誰の話を信じるべきかを教えてくれる。視覚的な仕掛けを施すと、映像が観客を引き付けるんだ。しかし、もっと注意してみると、そこには物語を解くヒントがある。それに気付けば、仕掛けの秘密も分かる」と語るボイル。映画『トランス』の中で「魔女たちの飛翔」がどのように物語に絡んでくるのか、ぜひ確認してみてほしい。【Movie Walker】

■Blu-ray&DVD『トランス』発売中
価格:Blu-ray4990円、DVD3990円
販売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

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