小さな女優オナタ・アプリール、『メイジーの瞳』で苦労したのは? |最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
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インタビュー 2014/1/29 18:00

小さな女優オナタ・アプリール、『メイジーの瞳』で苦労したのは?

第68回ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門の作品賞を受賞した『キッズ・オールライト』(10)の製作スタッフが贈る『メイジーの瞳』がいよいよ1月31日(金)に公開を迎える。本作は『メイジーの知ったこと』として2012年の第25回東京国際映画祭コンペティション部門で上映され、高い評価を得た作品だ。

主演のジュリアン・ムーアがキャリア史上初となるロックスターで間違いだらけの母親スザンナを演じることも強烈なインパクトだが、それ以上に素晴らしいのがスザンナの娘で本作の邦題タイトルにもあるメイジー役のオナタ・アプリールだ。本作は全編にわたって6歳の少女メイジーの視点から、大人たちの世界を描き出した意欲的な一本であり、それゆえにメイジーの配役が本作の重要な肝になっている。監督のスコット・マクギー&デヴィッド・シーゲルは何人もの子役と会い、オナタ・アプリールを抜擢。そのチョイスに間違いはなかった。両監督が語る。「オナタなしでは、この映画の成功は考えられなかった」と。

そんな大絶賛のオナタ・アプリールは2005年生まれの現在8歳。本作撮影当時は6歳で、まさにメイジーそのものだった。彼女は2013年11月、母、祖母(日本人)と共に初来日を果たした。

オナタが演技に興味を持ち始めたのはいつぐらいからなのだろう?「お母さんがオーディションに行く時に一緒について行ったの。それから4歳の時に演技がしたいなとお母さんに言いました」。それ以降、母親が演技コーチを兼ねてウェブ用映像作品を作り、そこから演技をするようになったという。本作の撮影については、困難を極めたかと思いきや、オナタは他のキャストたちと肩を並べ、カメラの前でもメイジーを完璧に演じ上げた。その演技があまりにリアルすぎて、キャストもスタッフも彼女の天性の才能に圧倒されたのだった。監督は「オナタこそがムードメーカーだった」と語っている。

撮影中の面白かったエピソード、難しかったエピソードを聞いてみた。「全部楽しかったです。撮影の現場に行くことが本当に楽しくて、撮影は週5日だったけど、他の人たち(キャストやスタッフ)といることがこんなに楽しいんだと純粋に思いました。難しかったのは、泣かないといけないシーンでした」。

撮影現場で一番仲が良かったのは継父リンカーン役のアレキサンダー・スカルスガルド。それについて、「アレキサンダーがオナタと築いた関係は本当に特別なものだったし、それはスクリーン上でも化学反応を起こして表現できていると思う」と監督が話すとおり、後半で見せる2人のシーンは本作の中でも非常に重要なシーンだ。そこは是非劇場で見てもらいたい。また、本国のプレミア会場でもオナタはスカルスガルドの横に座って「あれあれ、あのシーン覚えてる?あれ、ああだったよね」などと言って心から楽しんでいたという。オナタは「ビーチハウスでモノポリーをしたことが楽しかったです」といったエピソードも披露してくれた。

まだ8歳のオナタ・アプリールだが、将来はどんな道に進んでいくのだろうか。演技以外にも絵を描いたり、ものを作ったりすることが好きだというオナタに、今時点での希望を聞いてみた。「演技を続けて女優としてやっていきたいと思っています」。やはり演技の道を目指していくようだ。そこで、演技の道以外の希望も聞いてみた。「好きなのは絵を描いたり、文章を書くことなのでそっちかなあ。読書も好き」と、8歳の少女らしい答えが返ってきた。

毎年、ハリウッドでは多くの子役が誕生し、そして消えていく。現状は非常に厳しく、ダコタ&エル・ファニング姉妹のように活躍し続けられるのはほんの一握りだ。オナタ・アプリールはファニング姉妹のように、子役を超えて女優としての将来が期待できる有望な一人であることに間違いはない。本作『メイジーの瞳』は、そんな小さな女優オナタ・アプリールの誕生に立ち会える瞬間なのだ。

ちなみに、第25回東京国際映画祭で上映されたニック・カサヴェテス監督『Yellow』(日本未公開)にも彼女は出演している。実はオナタ・アプリールに対する先見の明があったのは日本だったのかも!?機会があれば是非『Yellow』も見てもらいたい。

最後にオナタ・アプリールからのメッセージで締めくくろう。「私が作る過程を楽しんだのと同じぐらい、日本の皆様にメイジーを見て楽しんでもらいたいです」。【Movie Walker】

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