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サンドラ・ブロック、作品選びは息子への影響を重視!

2013年12月11日 16:00

『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロックを直撃! | Armando Gallo / Retna Ltd./amanaimages

宇宙の無重力空間を見事に表現した映像革命で話題の『ゼロ・グラビティ』(12月13日公開)。本作のキャンペーンで来日したサンドラ・ブロックにインタビュー。とてもフランクで頭の回転の速いサンドラが、トレーニングを重ねて挑んだ無重力のシーンの撮影秘話や、ジョージ・クルーニーとの共演エピソード、出演作を選ぶポイントなどについて語ってくれた。

サンドラが演じたのは、スペースシャトルに初めて乗船した医療技師のライアン・ストーン博士役。彼女は船外活動中に事故に見舞われ、ジョージ・クルーニー扮するベテラン飛行士と共に宇宙に放り出されてしまう。監督は『トゥモロー・ワールド』(06)のアルフォンソ・キュアロンで、まるで本当に宇宙空間を浮遊しているような映像美で、観客を驚嘆させる。

特筆すべき点は、12本のワイヤーを駆使した特殊な装置を付けたサンドラたちが、熟練の操り人形師の助けを狩り、自身の肉体で無重力を表現した点だ。サンドラは「時間が全て決められたなかで、ここからここまで泳ぐといった感じで、緻密な動きをしなければいけなかった。少しでも間違えるとやり直し。数学みたいだったわ。いろんなことを考えながら、演技もしなければいけなかったので、本当に大変だった。体幹がしっかりしていないと、震えが来てしまうので、常にトレーニングをして、体幹をかなり鍛え上げたわ」。

ジョージは、気心の知れた友人だが、本作で初共演となった。記者会見では「彼は最悪よ」とジョークを飛ばした後、「本当は魅力的で、私たちをいつもサポートしてくれる素晴らしい人」と感謝の言葉を口にしていた。改めて、ジョージについて聞くと、サンドラは「今回の撮影中、冗談は言わなかったわ。シリアスで真面目なジョージで、とても良い子だった(笑)」と賞賛した。

アルフォンソ・キュアロン監督についても「クリエイティブでありながら、すごく共同作業を好む人。 私もいろんな意見を毎日言ったわ」と、コラボレートをとても楽しんだ様子。彼女の意見で、役柄の設定も変更された。「最初の脚本は、私の役に娘がいて、彼女のところへ戻るために闘う、というものだったの。でも、それってよくある設定だから、もしも何もない状態、亡くしてしまった状態、絶望的ななかで、何を糧に闘っていくのはどうか?というアイデアを提案したら、アルフォンソと息子の脚本家が、それを取り入れてくれたの」。

では、サンドラは、これまで自分に降り掛かってきた困難をどう乗り越えてきたのか?「やっぱり、人とのつながりが一番大事ね。人は問題を抱えると、自分1人ひとりで孤立したり、孤独になったりしまいがち。でも、周りには素晴らしい人々がたくさんいるので、そういう人たちに助けを求めることが大事ねなの。人と関わって交流を持つことよ」。

また、今年の漢字にちなみ、2013年を表す“1ワード”について聞くと、サンドラは「balanced」と答えてくれた。「私のなかには12人分くらいいろんな自分がいるような気がするの。それはヨーロッパ(彼女の母親がドイツ人で、12歳までドイツ在住)とアメリカで育ったことが影響しているのかもしれない。私の一部は本当に喜劇好きで、とにかく人を笑わせることが大好きなの。でも、その一方で、エモーショナルで、人の心に残るような作品も大好き。今年は、その両方ができて、バランスが良かったわ。『The Heat』 で大好きな人たちと一緒に人を笑わせる面白い映画に出演できたし、『ゼロ・グラビティ』にも出られた。私の欲望の両方を満たすことができたわ」。

最後に、作品選びのポイントについても聞いてみた。「昔は何でも来るものは飛びつかないと仕事がなくなると思っていたわ。でも、今は、息子も現場に連れていくので、私にとっても息子にとっても、人生経験として、最高のものになるかどうかが大事ね。もちろん、現場には、息子にあまり見せたくないものもあるけど、私は、彼にできるだけ世の中を見せていきたいと思っているの。いろんな人がいて、いろんなやり方があるんだってことを小さい時から学んでいくと、人生っていろんな人がいていいんだと思えるようになるから」。

人気実力を兼ね備えた女優でありながら、素晴らしいママでもあるサンドラ・ブロックは最強だ。『しあわせの隠れ場所』(09)で第82回アカデミー賞主演女優賞を受賞した彼女は、本作でも2度目のオスカー受賞の呼び声が高い。その見事な熱演は、是非、3Dの大スクリーンで堪能することをおすすめしたい。【取材・文/山崎伸子】

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Armando Gallo / Retna Ltd./amanaimages| [c]2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.| [c]2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.| 写真:SPLASH/アフロ| [c]2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.