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ロバート・デ・ニーロ、衰えぬ創作意欲を直撃!「好きな道を行くまでさ」

2013年11月14日 15:00

『マラヴィータ』を引っさげて来日したロバート・デ・ニーロを直撃!
『マラヴィータ』を引っさげて来日したロバート・デ・ニーロを直撃!

言わずと知れた名優、ロバート・デ・ニーロ。そして彼とともに、『タクシードライバー』(76)、『レイジング・ブル』(80)、『グッドフェローズ』(90)といった映画史上に燦然と輝く名作を送り出したのが、巨匠マーティン・スコセッシだ。このたび、デ・ニーロ主演、スコセッシ製作総指揮、リュック・ベッソン監督という夢のコラボが実現したアクション・コメディ『マラヴィータ』が登場(11月15日公開)。本作を引っさげて6年ぶりに来日したデ・ニーロを直撃し、今なお衰えぬ、旺盛な創作意欲に迫った。

本作でデ・ニーロが演じるのは、元マフィアのボス・フレッド役だ。FBI証人保護プログラムを適用され、家族と一緒に異国・フランスで潜伏生活中のフレッド。遂には積年の恨みを持つマフィア一族に居場所を突き止められ、家族を巻き込んでのドンパチが繰り広げられる。数々のマフィア役を演じてきたデ・ニーロだけに、凄みもたっぷり。一方、家族の前では、哀愁さえ漂うチャーミングなパパぶりを披露する。デ・ニーロは「小説の語り口を持つマフィア映画という、滅多にない作品」と、この映画の独創的な視点にひきつけられたという。

スコセッシとの仕事とはどんなものかを聞いてみると、「マーティンとの仕事なら、いつだってOKさ。僕はリュックとは前から知り合いで、『いつか一緒に仕事をしたいね』と話していたんだ。今回は、リュックをマーティンに紹介して、マーティンとリュックで映画の相談をする機会を作ることができた」と嬉しそうな笑顔がこぼれる。

妻役のミシェル・ファイファーをはじめ、フレッドとともに流転生活を送る家族も飛び切りユニーク。活きの良い家族映画に仕上がった。『ミート・ザ・ペアレンツ』(00)など、近年、家族の映画を好むようになった理由を尋ねると、「そりゃあ年をとれば、お父さん役、おじいさん役、ひいおじいさん役を演じることになる。そのうち、ひいひいおじいさん役をやることになるんじゃないかな(笑)」と飄々と答える。「でもこの間は、『ザ・グラッジ・マッチ』(原題)という映画をやったんだ。スタローンと僕が、数十年ぶりに再会するボクサーの役なんだよ。『ロッキー』と『レイジング・ブル』が対面するなんて、面白いだろう?そういう映画だってあるさ」と、今の年齢になってこそ面白みの出る役柄を、大いに楽しんでいる様子だ。

元マフィアのボスをデ・ニーロが演じているだけでも興奮だが、なかでもファンにとってたまらないのが、劇中でフレッドが『グッド・フェローズ』を解説するという、遊び心あふれるシーンがあること。インタビュー中にこのシーンに話が及ぶと、デ・ニーロは「『グッド・フェローズ』は作って以降、見たことがなかったんだよ」と驚きの告白。「だから、今回の芝居のために本編をDVDで見直して、記憶をリフレッシュさせたよ。あと、DVDには特典映像もついているだろう?マーティンのインタビューやなんかも見られて、当時は知らなかったような、新たな発見もあったよ」。デ・ニーロ&スコセッシによるマフィア映画の傑作を、嬉々として語るフレッドの表情に、是非とも注目してほしい。

『グッド・フェローズ』のように、スコセッシとデ・ニーロ、そこにジョー・ペシも加わったマフィア映画を見てみたい!と思うファンも多いはず。素直な思いをぶつけると、デ・ニーロは「『 I Heard You Paint Houses』という小説の映画化をやろうとしているんだ。ギャング映画さ」とニッコリ。「僕、ジョー・ペシ、そしてアル・パチーノも出る。監督は、マーティン・スコセッシさ」。

ここぞとばかりに、噂の絶えない『ミッドナイト・ラン』(88)、『タクシードライバー』の続編についても聞いてみた。「『ミッドナイト・ラン』の続編は、今、若い脚本家が書いているところだよ。それは僕もやろうと思っている。『タクシードライバー』は、(前作の脚本家である)ポール・シュレイダーが、『トラヴィスの今』というものを書こうとしたけれど、止まってしまって。でもまた、書き始めるかもしれないよ」。次々と嬉しい言葉が飛び出すが、では監督業の方はどうだろう?「『グッド・シェパード』(06)の続編を作りたいと思っている。テレビシリーズになるかもしれないけれど、僕は映画が好きだからね。映画の作り方でやりたいと思っているよ」と創作意欲があふれ出す。

現在70歳。みなぎるパワーには驚くばかりだが、「役者として誇りを感じる瞬間は?」と聞くと、「もちろん誇りではあるよ。そして同時に、感謝であり、ラッキーだと思っているんだ。これだけ成功したのは、本当に自分がラッキーだったからだと思う」とうなずく。「年をとったからって、鳩にエサをやって過ごすわけにもいかないだろう(笑)?僕はただ、この仕事をしているのが楽しいから続けているんだ。忙しくしているのが好きな人間だからね。このように今、健康だし、健康であれば、好きな道を行くまでさ」。

どこまでも格好良く、楽しそうに意欲を明かしてくれたロバート・デ・ニーロ。まずは『マラヴィータ』で、彼の魅力をたっぷりと堪能してほしい。【取材・文/成田おり枝】

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