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今年ベスト級の助演ぶり!?コミカル演技で主演を食う若きベテランの存在感がすごい

2013年6月10日 16:34

遠州地方の方言で、名もなき便利屋に扮した濱田岳の演技に絶賛の声が | [c]2013「はじまりのみち」製作委員会

名匠・木下惠介監督の生誕100年を記念し、彼の若き頃の実話を映画化した『はじまりのみち』(公開中)。『河童のクゥと夏休み』(07)などのアニメ作品で知られる原恵一監督が初めて実写に挑戦し、加瀬亮、田中裕子、ユースケ・サンタマリアといった実力派の共演も話題になっているが、なかでも絶賛されているのが濱田岳の存在だ。公開後、観賞した人が口をそろえてほめるほどの演技は、いったいどれほどのものなのか?

本作の舞台となる時代は第二次世界大戦下。軍部に睨まれたため、映画監督を辞めようと実家に帰った木下恵介が、脳溢血で倒れ、体が不自由な母をリヤカーに乗せて山奥の疎開先まで連れて行く物語が描かれる。一見、暗く重くなってしまいそうな筋なのだが、そこで異彩を放っている濱田岳の存在が、映画に風穴を開けることに成功している。

彼が演じたのは、恵介とその兄が荷物運びのために雇った便利屋の青年。お調子者で女好き、口が達者で、不平不満をこぼしてばかりだけど、どこか憎めない愛嬌のあるキャラクターだ。加瀬亮演じるシリアスな恵介とはまるで水と油の存在だが、そのとぼけた濱田の演技が笑いを呼び、絶妙な面白さを生み出しているのだ。

特に必見な場面は2つあり、1つ目は、道中に“食べたいもの”を想像するシーン。パントマイムで、カレーライスやシラスのかき揚げを食べ、ビールを飲む仕草をやってみせるのだが、これが本業の落語家のような巧みさ。思わず唾をを飲み込んでしまうほど真に迫っている。

そしてもう1つは、河原で恵介と語り合うシーン。便利屋の濱田は、恵介が映画監督だと知らずに“ある話”をするのだが、この場面には思わず涙を流してしまうはず。もちろん、鼻水を流しながらの熱演を見せた主演の加瀬亮も良いのだが、役のキャラクターの持ち味もあって濱田の演技がより光って見えるのだ。

ちなみに、濱田は2013年、本作以外でも引っ張りだこ状態。1月に公開された主演作『みなさん、さようなら』にはじまり、『俺はまだ本気出してないだけ』(6月15日公開)、『少年H』(8月10日公開)、『謝罪の王様』(9月28日公開)、『永遠の0』(12月公開)と、大作への出演が続く。そして全編英語のアメリカ映画『SAKE-BOMB』(2013年内公開予定)でも主演を務める人気ぶりだ。

子役時代から演技を続けて芸歴15年。既にベテランの風格が漂っているが、実は6月28日(金)で25歳を迎える若手で、まだまだ今後の活躍が期待できそうだ。まずは公開中の『はじまりのみち』での名助演ぶりを見逃さないでほしい。【トライワークス】

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