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『図書館戦争』佐藤信介監督、迫力の銃声を求めてハリウッドへ!

2013年2月26日 12:00

450丁以上もの銃が数種類、同時に登場する戦闘シーンもある | [c]“Library Wars” Movie Project

アニメ映画にもなった有川浩の小説を、岡田准一×榮倉奈々共演で実写映画化した『図書館戦争』(4月27日公開)。本作には、450丁以上もの銃が数種類、同時に登場する戦闘シーンなどがあるが、佐藤信介監督は、戦闘に関わる効果音にこだわるあまり、既存の銃声音では納得できず、渡米して、すべて新たに作りこんだという。

佐藤監督は本作で、パラレルワールドの日本で起こる現代の戦争をできるだけリアルに表現することを目指した。「スタッフとのやりとりにおいて、互いに今まで見てきた映画や、求める映画的シーンなどに、隔たりを感じませんでした。むしろ、垣根も制約もなく、素晴らしい瞬間を創り出そうとする気持ちだけをもって作業される姿は、明快であり、こちらも気持ちがいいし、本当にやりやすかったです」と振り返った。

『スパイダーマン』(02)、『ターミネーター3』(03)、『カンフーハッスル』(05)、『トータル・リコール』(12)などで知られるサウンドデザイナー、Steven Ticknorとアメリカ・ソニーピクチャーズスタジオのサウンドデザインチームにオファーしたところ、彼らはこれまでの日本映画で描かれてきた戦争とも未来の宇宙戦争とも違う、リアルな現代日本での戦争描写と、図書を守る人々の人間ドラマに興味を抱き、オファーを快諾。また、日本とアメリカが今後、もっと有機的に映画製作において協業していくべきとも考えており、ハリウッドスタッフとの共同作業が実現した。

今回の作業ポイントをSteven Ticknorは「“図書館で起きる戦争”ということが、非常に他の作品と違いますよね。サウンドデザインについては、目の前のことが現実に起きているかのように見せること。そして、図書隊側と良化隊側、守る側と奪う側を区別できるように(特に銃声には)気をつけました」とあげ、佐藤監督は「かなり特殊な音も、生音を素材として録音し、加工・編集することで作成されているためか、聞き心地も良く、記憶に残りやすいように感じました。今回は、“フォーリー”と言って、人の行動音も、全て、ソニーピクチャーズスタジオで作りました。フォーリーのスタジオも見ましたが、音を立てる“物”の多さには驚かされました」とハリウッドの技術の高さに関心した様子。

現地スタッフとの打ち合わせのため1月末に渡米した佐藤監督は、その音の厚みに感激。大勢のサウンドデザイナーたちから新たなアイデアが次々と提案され、細かな部分まで(英語で)対話しながら作業を進めた。佐藤監督の印象をSteven Ticknorは「佐藤監督はとてもジェントルマン。映画をとても愛していて、そして芸術家です」と語り、「今回の仕事は、素晴らしい機会だったと思います。どの国の映画でも、何かを学ぶことがたくさんあります。制作過程や取り組み方など、違いも沢山あり、その違いを含めて色々な事を学ぶ良い機会です。こういう機会に頻繁に恵まれることが、これからもあることを望んでいます」と今後も日本との共同作業が実現することを願った。

現在、3月の完成に向けて最終仕上げに入っている本作。映画館で見る、聞くに相応しい大迫力、大音響の仕上りに期待したい。【Movie Walker】

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[c]“Library Wars” Movie Project| 写真は長澤まさみ| [C]“Library Wars” Movie Project| [c]有川浩・角川書店/図書館戦争フィルムパートナーズ2012