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高良健吾&吉高由里子『横道世之介』にあふれ出す愛情「こんなに好きになった作品は初めて」

2013年2月07日 20:12

『横道世之介』舞台挨拶に登壇した高良健吾と吉高由里子

「悪人」の吉田修一による同名小説を映画化した『横道世之介』(2月23日公開)。完成披露試写会が2月7日に新宿ピカデリーで開催され、高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、そして沖田修一監督が舞台挨拶に登壇した。主人公の世之介を演じた高良は「この作品が世に出て行くのが、楽しみでしょうがありません」と万感の思いで挨拶した。

原作は第23回柴田錬三郎賞を受賞した“青春小説の金字塔”と呼ばれる長編小説。1980年代を舞台に、不器用ながらも真っ直ぐに生きる世之介と、彼に関わった人たちの青春時代、そしてその後の人生が鮮やかに描き出される。壇上に立つと高良は「作品が手元から離れていくのが寂しい」、吉高も「他の作品には申し訳ないけれど、こんなに過保護のように可愛がって、好きになった作品は初めてに近い」と語るなど、登壇者一同が「この作品が大好き」と並々ならぬ愛情を吐露。これを受け、沖田監督も「改めて作品を見ると、みんな良い表情をしている。一緒にやれて本当に良かった。ありがとう」と周りを見渡し、キャスト陣に感謝の言葉を贈った。

高良の沖田組への参加は、今回で4度目となった。高良は「沖田組は大好きで、今回主演で呼んでもらえて嬉しかった」と喜びを口にした。さらに「台本を読む前からやりたいと思ったけど、台本を読んだらまた面白くて。世之介が大好きになった。反省点もあるけれど、24歳の春に感じていた芝居のやり方をさせてもらった。それがフィルムに残っていて、幸せです」と充実の表情を見せた。

吉高は、世之介のガールフレンドで、お嬢様育ちの祥子役を伸びやかに演じている。吉高は「撮影期間中は、プライベートでも“わたくし”と言うようにしていました。周りの人もあえて突っ込まなくて」と笑顔で振り返った。女性に興味を持てない男性を演じているのが、綾野だ。「男性しか好きになれない役で、その道の方にお伺いを立てました。浅はかなことを言って、お叱りを受けたりもして。でも、僕のゲイぶりはたかがしれていますから。この作品にはもっと見るべき視点がある」と謙虚に語っていた。

また女性陣は、周りの人々に愛されてやまない男、世之介の魅力を分析。吉高は「頼りなさそうに見えて、ちゃんと目の前のことに対面している。その懸命な姿に惹かれていくんだろうな」、伊藤も「世之介さんは、距離感が近いから、びっくりするけれど、瞬間を大切にするところが魅力」と告白。世之介との出会いを心から喜んでいる様子だった。

最後に高良は「この作品を見たら、日常が特別なものに感じてもらえると思う。そして、皆さんも世之介のような存在であると思ってほしい。自分にスポットライトを当てれば、自分自身のドラマがあると感じてもらえれば」と力強く語りかけた。愛すべき男、世之介の姿は見るもの全てを温かな幸福感で包み込む。演じた高良にとっては、新たな代表作の誕生となった。【取材・文/成田おり枝】

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