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マリオン・コティヤールが両脚を失った女性を演じる『君と歩く世界』の日本公開決定!

2012年11月20日 12:27

両脚を失ったシャチの調教師ステファニーを演じるマリオン・コティヤール | [C]Why Not Productions - Page 114 - France 2 Cinéma - Les Films du Fleuve – Lunanime

『エディット・ピアフ 愛の讃歌』(07)でフランス人女優として、49年ぶり史上2度目のアカデミー主演女優賞を受賞したマリオン・コティヤールが、名匠ジャック・オディアール監督とタッグを組んだ『DE ROUILLE ET D'OS』(原題)。本作の邦題が『君と歩く世界』に決まり、2013年4月6日(土)に日本公開されることがわかった。マリオン・コティヤールは、両脚をなくした女性という難役に挑んでいる。

1994年に『天使が隣で眠る夜』で監督デビューしたオディアールは、『リード・マイ・リップス』(03)、『真夜中のピアニスト』(05)といったサスペンスフルな快作で評価を高め、カンヌ国際映画祭やセザール賞の常連となった。前作の『預言者』(12)では第62回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを受賞した。

シャチの華麗なショーを指揮している最中にステージが崩壊し、両脚を失う大怪我を負ってしまったシャチの調教師ステファニー。失意のどん底に沈んだステファニーの心を開かせたのは、ナイトクラブの元用心棒で、今は夜警の仕事をしているシングルファーザーのアリだった。アリは他の人々のように同情心でステファニーに接するのではなく、両脚がないことを知りながら、彼女を海の中へ導いていく。やがてステファニーは、どこか謎めいていて獣のように野性的なアリとの触れ合いを重ねるうちに、いつしか生きる希望を取り戻し、輝かしい未来へと歩き出していく。

この再生と希望をめぐる本作は、宝石のようにきらめく、幾つもの人生の発見に満ちあふれ、いかなる痛みや悲しみに打ちひしがれてもはい上がり、時には生まれ変わることさえできる人間の可能性を、息を呑むような迫真のリアリティと共に描き出す。過酷なハンディキャップを抱えたヒロインのドラマティックな感情の起伏を、身体的制約の厳しい条件下でナチュラルに表現してみせたマリオン・コティヤールの演技力も特筆に値する。

そして、もう一人の主人公アリを演じたマティアス・スーナールツの存在感も見逃せない。5歳の少年のシングルファーザーでもあるアリの人物的背景は謎めいているが、何事も理性ではなく本能で行動するこの異色のキャラクターは、これまで愛を知らずに生きてきたことが随所に透けて見える。オディアール監督はそんなアリの人間性の目覚めをきめ細やかに描き、人はなぜ一人ではなく、誰かと一緒に生きたいと願うのか、という根源的なテーマを探求した。

本作の舞台となったアンティーブ市は、カンヌとニースにほど近い海辺のリゾート地だ。『真夜中のピアニスト』や『預言者』でもオディアールと組んだ撮影監督ステファーヌ・フォンテーヌが、南仏の強烈な陽差しを採り込み、生きるための光のありかを模索する人間たちのドラマにふさわしい映像美を創出。グラミー賞の最優秀新人賞を射止めたシンガーソングライターのボン・イヴェールが提供した挿入曲も、見る者の胸に響くエモーションの醸造に貢献している。また、膝から下が失われたステファニーの両脚が映るシーンはCGを駆使して映像化されたが、デジタル技術の介在を忘れさせるほど驚異的なショットが生み出されている。【Movie Walker】

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[C]Why Not Productions - Page 114 - France 2 Cinéma - Les Films du Fleuve – Lunanime| 写真:SPLASH/アフロ| [c]2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.| [C]GLOBE PHOTOS/AFLO| [c]GLOBE PHOTOS/AFLO| [c]2008 The Weinstein Company. All rights reserved.