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密室系シチュエーションスリラーの火付け役は次にどんなスリルを描く?

2012年11月07日 15:00

トロントの高級住宅街アレッタ通り388番地の一軒家を舞台に描く | [c]2011 ARLETTA (COPPERHEART) PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED

『SAW』シリーズや『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(10)など、昨今の映画界において、シチュエーションスリラーはすっかりおなじみとなった。一方で、優れた脚本と監督の演出がなければ、観客を真に満足させることができないジャンルとしても広く知られるようになってしまった。

その試金石的作品として、映画ファンから真っ先に名を挙げられるのがヴィンチェンゾ・ナタリ監督の『CUBE』(97)だろう。謎の立方体に閉じ込められた男女の脱出劇をスリリングかつスタイリッシュに描いた同作のヒットで一躍その知名度を上げた監督は、その後も『カンパニー・マン』(01)、『NOTHING ナッシング』(03)、『スプライス』(10)など、問題作を続々と生み出していった。そんなナタリ監督が製作総指揮を担当した『388』が11月10日(土)より公開される。

トロントの高級住宅街アレッタ通り388番地の一軒家で暮らす若い夫婦ジェームズとエイミー。ある朝、些細なことから口論となったふたりだったが、その夜、仕事先から帰宅したジェームズを待っていたのは「頭を冷やしたい」というエイミーの書き置きだった。彼女の携帯もつながらず、姉のキャサリンや友人たちに連絡するが、誰もエイミーの行方を知らない。その日から、ジェームズが一人残されて暮らす家に不可解な出来事が起こり始める。

平凡な夫婦が突如として正体不明の“何か”に人生を狂わされていくという、不条理ながら誰にでも起こり得る事件が描いた本作は、リアリティを増幅させる監視(=サベイランス)映像を用いることによって、その恐怖を倍増させることに成功。「スタイリッシュな映像と演出」というヴィンチェンゾ・ナタリの特色をきっちりと受け継いだランドール・コール監督による多彩なカメラワークは、不条理サスペンスにより洗練されたスリルとリアルを与えている。

見えないストーカーの恐怖に追い詰められていく男性ジェームズ役には、『ターミネーター3』(03)のジョン・コナー役で知られるニック・スタール。今年5月と6月に二度も行方不明事件を起こしたことで世間を騒がせた彼が、映画では突然失踪した妻を捜し求める夫を演じる、というちょっとシニカルなエピソードも残る不条理系サベイランススリラー。そのスリルを是非映画館のスクリーンで体感してもらいたい。【トライワークス】

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