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小池栄子が明かす理想の夫婦像「縁あって一緒になった者どうし、諦めちゃいけない!」

2012年10月18日 11:30

『ペンギン夫婦の作りかた』小池栄子に理想の夫婦像を直撃インタビュー!
『ペンギン夫婦の作りかた』小池栄子に理想の夫婦像を直撃インタビュー![C]2012ペンギン夫婦の作りかた製作委員会

「夫婦が一緒にいる意味って何だろう?」。そんな問いにシンプルかつ温かく答えてくれるのが、映画『ペンギン夫婦の作りかた』(10月20日公開)だ。実話をベースに、石垣島ラー油の誕生秘話の裏に隠された夫婦の物語を綴る本作。美しい石垣を舞台に、お腹がグーッと鳴って、心が幸せでいっぱいになるような作品に仕上がった。主人公は日本人の妻・歩美と中国人の夫・ギョウコウの辺銀(ペンギン)夫婦。そこで、歩美役を生き生きと好演した小池栄子にインタビューし、映画がくれた心境の変化から理想の夫婦像までを聞いた。

「実際の辺銀夫妻の気持ちに触れたい」との思いから、クランクインの数日前から石垣島に入り、夫妻と過ごす時間を持ったという。「とにかく、太陽のようなご夫婦で!周りの人たちを巻き込む元気がある。過去を振り返らずに、『この先に何が待ち受けているのかね!』って、笑顔で見つめ合っているような感じで(笑)。途轍もない大きな愛に包まれたふたり。『この夫婦をずっと見ていたい』という、その第一印象をそのままスクリーンに映し出したいと思いました」と、夫妻の印象を教えてくれた。

演じる歩美は、前向きパワーで夫を引っ張る明るい女性だ。映画の冒頭、夫の会社が倒産した時からそのパワーが発揮される。「歩美は、その話を聞いた時に、『ええ!?どうしよう!』じゃなくて、『ラッキー!』って言うんです(笑)。マイナスにとらえるのか、次に行けっていうことだなとプラスにとらえるのか。要は考え方一つなんですよね。予想だにしないことが起こるのが人生。人間って、その中で決断に迫られる時が幾つかあると思うんですが、この夫婦のあり方を見ていると、やっぱりプラス思考に考えていった方が道が開けていくんじゃないかなと思うんです」。

さらに、こう微笑んだ。「それに、チャレンジしてみて駄目だったことは、自分で納得がいくし、言い訳しないじゃないですか?嫌々やったことや、臆病で手を出せなかったことは、やっぱり人のせいにしたがるもの。この夫婦は自分たちのやることに責任を持っているからこそ、どこに行っても強いんだと思います。この夫婦を演じてみて、私も心持ちが変わりました」。

劇中に大事な気持ちを思い起こさせてくれたセリフがあるという。「『(君が)嬉しいって言うのが、一番嬉しい』っていうセリフ。すごくシンプルで優しいけど、胸に響く言葉ですよね。夫婦ってこれに尽きると思うんです。出会った時の『この人さえいれば生きていける!他に何もいらない!』って思った、あの時の気持ちを思い出したり(笑)。相手が『嬉しい』って言うだけで、十分嬉しかったじゃないかって。やっぱり慣れてくると欲も出てくるし、不満も出てくるものだけど、この夫婦は大事なものがはっきりしているんですよね」。

撮影期間にも、はっとさせられることがあったと話す。「この夫婦は国際結婚で、今回、夫を演じた(ワン)チュアンイーさんとはお互いに片言の日本語と中国語でしゃべったり、通訳さんを介したりして。すると、『チュアンイーさんは今、どう思っているんだろう』とか、自然に探ろうとするんですよね。日本人どうしだと、『言わなくてもわかるでしょう』って思うことでも。それに、国籍や文化が違うと、『違うところで育ってきたんだから』と、おおらかな気持ちになれるところもある。でも考えたら、一人、一人違う家庭で育ってきたわけだから、それって日本人どうしでも同じこと。『知りたい』とか『わかってほしい』と思う気持ちってすごく大事だし、そもそも人と人は違うからこそ、わかり合っていくのが楽しいんですよね」。

映画を通して、大事な気持ちをたくさん東京に持ち帰ったと微笑むが、改めて思う“理想の夫婦像”とは?「信じ合う夫婦ですね。夫婦の絆ってそれぞれだから、人に説明するのがすごく難しい。映画の中でも、ふたりが喧嘩をして、しばらくしてクールダウンすると、ふっと笑ってしまうシーンがあって。『ごめんね』って言うと、『俺も悪かった、ご飯にしよう』って。この言葉で済むのが愛し合っているものどうしの証拠だし、やっぱりその信頼関係は、ふたりの歴史と共に作られていくもの。縁あって一緒になった者どうし、夫婦って諦めちゃいけないんだなって思うんです」。

真っ直ぐな瞳で、飾らずに語る彼女の姿は何とも清々しい。着実に女優としてのキャリアを重ねてきたなかでも、歩美役は“今”の彼女の魅力を最大限に引き出している。大事な人が横にいて、一緒に美味しいご飯を食べること。生きる幸せを温かな笑いに包んだ本作で、是非彼女の輝きを実感してほしい。【取材・文/成田おり枝】

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