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一番の悪人はテレビ東京!?『アウトレイジ ビヨンド』舞台挨拶で北野節が炸裂

2012年10月06日 14:01

「本当は『朝のラジオ体操』って映画が撮りたかった」と語る北野監督

ヤクザ社会の抗争劇をバイオレンス描写満載で描き、大ヒットを記録した『アウトレイジ』(10)。その続編にして、ますます過激になった最新作『アウトレイジ ビヨンド』が遂に公開初日を迎え、北野武監督と西田敏行、三浦友和、加瀬亮、高橋克典、桐谷健太による初日舞台挨拶が、10月6日に新宿バルト9で実施された。

壮絶な権力闘争の果てに、関東最大の暴力団となった山王会。あまりにも大きく成長し、政治の世界にまで浸食し始めた山王会を苦々しく思う警察組織は、関西最大の暴力団、花菱会と接触。両組織を対立させ、共倒れさせようと画策していた。そんななか、獄中で死んだと思われていた元山王会配下、大友組組長の大友が、刑事・片岡の手回しにより出所する。大友の危険性を知る山王会若頭の石原は、あらゆる手を使って彼を消そうとする。

まずはMCより、客席に向かって「『アウトレイジ ビヨンド』、面白かったですか?」という質問が投げかけられると、盛大な拍手が起こった。これを受けて北野監督は「こんな状況じゃ拍手しないわけにいかないでしょ。でも、ふたりほど拍手してない奴がいたので、後で殴りに行こうと思います」と話し、会場を沸かせた。

続いて、劇中随所に見られる“笑えるポイント”について聞かれると、「あれは別に狙ってやってるわけじゃないんだよ。でも人間って、すごく緊張したり、恐怖した時に、ついつい笑ってしまうことがあるでしょ?それをじっくり描いたら、結果的に笑えるシーンになっていたって感じかな。ヴェネチアで上映した時は、日本とは別のシーンで笑いが起きていたんだけど、国ごとに笑いの感覚って随分違ってくるもんだね」と答えた。

さらに、映画にちなんで「北野監督が考える一番の悪人は誰ですか?」と質問されると、「それは、こんなヤクザ映画を作らせるテレビ東京とワーナー・ブラザースです。映画の告知で、いろんな番組に出させてもらったんだけど、バラエティでヤクザ映画を紹介しても宣伝にならないよ。あと、映画のタイトルや“全員悪人”ってキャッチフレーズは、全部プロデューサーが考えたものです。私は本当は『朝のラジオ体操』って映画が撮りたかった」と話し、会場は爆笑に包まれた。

前作に続き、山王会会長・加藤役で出演した三浦は、「加藤は誰も信じず、人を裏切り続けることで頂点に上り詰めた男です。でも、今回はその性格が裏目に出て、一番信用していた加瀬君演じる石原を裏切り、自分自身もどん底に転がり落ちてしまう。この場を借りて、加瀬君に謝りたいと思います。裏切ってごめんね」と、舞台上で加瀬に謝罪した。一方の加瀬も、「僕もさんざん人を裏切ってきた役なので、気にしないでください(笑)。それにしても、石原の最後は本当に酷いですね。台本を初めて読んだ時は、監督はよくこんなアイデアが思いつくなあって感心してしまいました」と返し、役柄とは違い、三浦と仲の良いところをアピールした。

大物俳優陣が多数出演し、徹底的な“悪人ぶり”を披露してくれる『アウトレイジ ビヨンド』。ハードな暴力描写のなかにも、北野監督ならではの外連味が感じられる、見応え十分な作品に仕上がっているので、バイオレンス映画好きの人はもちろん、極限状況下での笑いを楽しみたいという人も、是非本作を鑑賞してもらいたい!【六壁露伴/Movie Walker】

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