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黒沢清監督『一九〇五』でトニー・レオンが主演!共演に松田翔太&前田敦子

2012年9月10日 16:11

『一九〇五』に出演する松田翔太、トニー・レオン、前田敦子

黒沢清監督の最新作『一九〇五』でトニー・レオンが主演を務め、松田翔太、前田敦子が共演することがわかった。トニー・レオンが日本映画に出演するのは今回初となり、前田は国際女優デビューとなる。

本作は1905年の横浜を舞台に、ふたりの男と一人の女が国境を越えて織りなすアクションムービー。松田はほぼ全編で中国語のセリフを披露する。流暢な中国語が話せる日本人の役なため、中国語のセリフ分量も多く、トレーニングが必要だ。トニー演じる主人公に大きな影響を与え、物語の要となる女性・宮子を演じる前田は、カタコトの中国語を話せる日本人の役どころだが、やはり勉強が必要となる。

このプロジェクトは、トニーと黒沢監督の出会いから始まったプロジェクトだという。黒沢監督とタッグを組むことに、トニーは「黒沢清監督の作品をずっと敬愛していました。その監督と一緒に仕事ができる機会を得て、とても興奮しています。あらゆる瞬間に至るまで、この貴重な体験を楽しみたいと思っています」と、その喜びを語る。

プロデューサーは松田の起用理由を、「トニーと対峙する大きさをもった日本の俳優で、しかも若い人という条件があった。松田さんは日本映画の枠に収まらないスケールの大きさとアジア的な美を兼ね備えた俳優で、まだその魅力は埋蔵されている部分が大きいと感じていました」と明かし、「この映画では、松田翔太とトニーが反射し合うことで、お互いこれまで見せることのなかった魅力が引き出され、輝きを増すものと思います」と期待を寄せている。脚本を読んだ印象を、松田は「脚本をいただいた時にゾクゾクとしました。この映画のスケールの大きさや、キャストのすごさにも驚きましたが、この脚本で黒沢監督に会えると思うと嬉しくて仕方がありません。自分を奮い立たせながら緊張感を持ち、それと並行して、意識をリラックスさせ、今の自分に自信を持って、撮影を楽しみにしたいと思います」と撮影を心待ちにしている。

宮子を演じる女優を選ぶのは難航したというプロデューサー。前田が出演した映画『あしたの私のつくり方』(07)を見た際に「宮子がいた!」と叫んだそうで、「往年の大女優が持っていたような大きさ、強さを兼ね備えた類まれな女優だと思います。この映画でどこまでその成長が見られるか、楽しみです」と期待を寄せる。その声に答えるかのように、前田は「世界を舞台に活躍されている黒沢清監督の作品に参加できることに、とてもワクワクしています。そして、トニー・レオンさん、松田翔太さんとご一緒できることも、すごく嬉しく思います。女性のあらゆる魅力を持っている宮子を、全力で演じたいと思います。女優としての素晴らしい経験になるように頑張ります」と意気込んでいる。

今回のキャスティングについて、黒沢監督は「夢のようなキャスティングが実現しました。私自身、まだ信じられないくらいです。恐ろしく魅惑的な三人の俳優たちが言葉、年齢、性別を超えて魂と魂をぶつけ合うことになるでしょう。そのお膳立てができるなんて、監督冥利に尽きると言うものです」と心境を語った。作品については「百年前の横浜は驚くほど国際的な街だったようで、そこに流れ着いた人々の思惑が国籍を超えて激突する様を物語の軸に据えてみました。彼らが経験する絶望と希望とは、私たちが今現在、そして未来に向けて抱えている様々な問題とずばり直結しており、今これを撮る意義もそこにあるのだと思っています」と語る。

クランクインは11月、2013年1月にクランクアップ予定の『一九〇五』は、日本と台湾で撮影を行い、台湾にオープンセットを組む計画だという。公開は2013年秋を目指す。【Movie Walker】


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