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北野武監督、ヴェネチア国際映画祭で「震災後、表面的なものばかりでイライラした」

2012年9月04日 13:35

第69回ベネチア国際映画祭に出席した北野武監督 | [c] 若山和子

開催中の第69回ヴェネチア国際映画祭 コンペティション部門に日本からは唯一の正式上映作品となった『アウトレイジ ビヨンド』(10月6日公開)の記者会見が現地時間9月3日に行われ、北野武監督が登壇した。本作は、2010年に開催された第63回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映された前作『アウトレイジ』(10)に続き、2作品連続の世界三大映画祭へのコンペティション部門正式上映という快挙となる。

1997年に『HANA-BI』(98)で金獅子賞を、2003年に『座頭市』(03)で監督賞に当たる銀獅子賞を受賞している北野作品と同映画祭との関わりは深く、記者会見には世界各国から多くのマスコミが詰めかけ、多くの質疑応答が飛び交う熱気を帯びたものとなった。本作のエンタテインメント性について、北野監督は「暴力描写をほめてくれるマニアックな人々がいるのは嬉しいことだけれども、今回の映画はエンタテイメントだと割り切って、自分なりのエンタテインメント性を追求した。そうすると、自分にとっては、家庭、女、女房、子供とかは排除する結果になり、馬鹿な男の話になった。かなり割り切った作り方をしたが、エンタテインメント性を追求するとこんな感じになる。その方が楽しんでもらえるかなと思った」と語り、「『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』に関しては、自分が撮りたい映画というよりも、観客のことを考えて作った。けれども、いつでもお客さんの入らない映画を作る準備もしているよ(笑)」と冗談を交えた。震災で撮影が一年延期されたことを振り返り、「震災で確かに映画の撮影は一年伸びた。震災後の一年間は、逆に自分は怒りを感じている部分があった。世の中、絆、愛、支えとか、表面的なものばっかりでイライラした。こういう時こそヤクザ映画を撮ってやろうとやる気が起きた」と心境を吐露した。

レッドカーペットに登場した北野監督は、待ち構えていたファンたちから「TAKESHI!」と呼びかけられ、笑顔でサインや撮影に応えた。正式上映会後にはスタンディングオベーション、拍手喝采が起こった。興奮したファンからは「ブラボー!」の声が挙がり、北野監督が立ち去るまで拍手は鳴り止まなかった。

授賞式は現地時間9月8日(土)となり、受賞に期待が寄せられている。【Movie Walker】

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