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『最強のふたり』で描いたオマール・シーの絵画に1万1000ユーロの値が!?

2012年8月16日 14:05

価値観の違うふたりが互いを受け入れ、次第に打ち解けていく
価値観の違うふたりが互いを受け入れ、次第に打ち解けていく[c]2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP

全身麻痺の大富豪と、図らずして彼の介護役になった黒人青年の友情を描いた『最強のふたり』(9月1日公開)。価値観の全く違うふたりが互いを受け入れた、微笑ましくも笑えるシーンが初公開された。

事故で首から下が麻痺した大富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)と、彼を介護するスラムの黒人青年ドリス(オマール・シー)。ふたりが衝突しながらも、次第に友情を育んでいく様を笑いと涙を交えて描き出した本作は、これまでのハンディキャップを題材にした作品とは一線を画している。下ネタや危ないブラックジョークを飛ばし、本音で生きるドリスとやり合ううちに、傲慢で気難しいフィリップは表情が活き活きとし、ドリスに触発されたかのように、反抗的な自身の娘に対し、「聞き分けないと車イスでひくぞ」という真剣とも冗談とも取れる発言まで飛び出す。

本作は実話を基に描かれており、フィリップとアブデルのドキュメンタリーに感銘を受けたオリヴィエ・ナカシュとエリック・トレダノの両監督が映画化を希望し、直接フィリップに会いに行ったという。フィリップは両監督に「映画化するなら、コミカルに描いてほしい。この話はユーモアを込めてこそ、真実に近づくんだ」と頼み、両監督はフィリップに脚本全てに目を通してもらうことで、物語にリアルさが増し、よりお馬鹿でコミカルな脚本に仕上がったというわけだ。また、映画化に際し、アブデルの名前はドリスに変えられた。

さらに、本作への笑いの要素を高めたのは、ドリスを演じたフランスで人気コメディアンのオマール・シーだ。映像のシーンで、ドリスは介護の合間を縫って描いた絵画をフィリップはじめ、邸を仕切るイヴォンヌ(アンヌ・ル・ニ)、秘書のマガリ(オドレイ・フルーロ)に見てもらって判断してもらうのだが、好意を抱くマガリに対しては思わずキスをしようとしてビンタされてしまう。その後の「舌は入れないよ」というドリスの返しに思わず笑いがこぼれる。映像に映し出された絵画は、普段絵を描かないオマール本人が描き、実際に1万1000ユーロの値がついたという。笑いにも絵画にも才能あふれる彼だが、もちろん演技の勉強をしたことはなく、即興で思いのままに役にぶつかる姿勢にふたりの監督は感動したという。

2011年フランス興収No.1、昨年の第24回東京国際映画祭で東京サクラグランプリと最優秀男優賞(フランソワ・クリュゼ&オマール・シー)を獲得、北米でも本年度外国語映画としてNo.1を獲得している本作。何もかもが正反対のふたりのユーモアに富んだ友情にきっと笑いと涙がこぼれるに違いない。【Movie Walker】


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