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伊原剛志も大絶賛!奥田瑛二による“奥田塾”。でもノーギャラ

2012年7月18日 15:21

『汚れた心』のジャパンプレミアが開催

第二次世界大戦直後、ブラジルで起きた日系移民たちの壮絶な戦いを、ブラジル人のヴィセンテ・アモリン監督が描いた『汚れた心』(7月21日公開)。本作のジャパンプレミアが、7月18日にスペースFS汐留で開催され、伊原剛志、常盤貴子、奥田瑛二が登壇。伊原はブラジルでのオールロケについて「日本から行ったキャストが一致団結して、良い意味で闘った」と、撮影秘話を語った。

同じ日本人なのに、日本の勝利を信じ続けた“勝ち組”と、敗戦を受け入れた“負け組”が戦うという惨劇を描いた本作。主演の伊原剛志は、その事実について「オーディションを受ける時、全く知りませんでした。だから、この話が来た時、移民の歴史を知ろうと思ってリサーチをしました」と語った。常磐は本作の脚本について「戦争に対しての恐怖心、同族が戦う恐怖心、でも一番大きかった恐怖は、報道の規制です。不安を煽られ、どんどんエスカレートしていく。それは今にも通じるところですから」と語った。

奥田は、役作りで一人、森の中にこもっていたという。「真っ黒なヤモリと白いヤモリがいて、クロちゃん、ハナコとつけまして。それが唯一の慰めでした」と、おちゃめな撮影秘話を披露。伊原も「奥田さんは本当にどこにも行かなくて、(ブラジル人の)演技を指導する奥田塾を開いて、歩き方から全部チェックしていました。美術のチェックもされていて。そういう意味では、スキのないちゃんとした映画になっています」と、奥田を絶賛。

奥田も「敬礼の仕方からバンザイの仕方まで、容赦なく鍛えました。美術も全部に中国が入っていたので、シンプルにしてもらったりして」と現場を振り返った。実際に奥田は、アソシエイト・プロデューサーとしてもクレジットされているが、「『その分のギャラは?』って聞いたら、『それはなしで』って」と苦笑いした。

最後に伊原は「誠心誠意、魂を込めてやってきた作品です」と堂々アピール。確かに伊原、常盤、奥田、菅田俊、余貴美子ら実力派俳優陣の迫真の演技に圧倒させられる本作。彼らの真っ直ぐな視線が、痛烈な反戦メッセージを投げかける。地元ブラジルでも8月に公開されるが、両国での反応が気になるところだ。【取材・文/山崎伸子】

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