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清純派女優フリーダ・ピントが『Trishna』で初の濡れ場に挑む!

2012年5月2日 11:02

初の濡れ場に挑む!
初の濡れ場に挑む![c]GLOBE PHOTOS/AFLO

トーマス・ハーディの小説「ダーバヴィル家のテス」を下敷きに描かれている『Trishna』(全米7月13日公開)は、インドの片田舎ラジャスタンで貧しい大家族の長女として生まれながらも、未来に明るい夢を抱き続けてきた19歳の少女トリシャナが、都会の資産家の息子ジェイに見初められたことから生まれる悲劇を描いた物語。伝統と革新の狭間でもがき苦しむトリシャナを見事に演じきったフリーダが、インタビューに応じてくれた。

レッドカーペットが行われた前日の、荒れた天気とは打って変わって穏やかな天候に恵まれたせいか、インタビュー会場に現れたフリーダは、レッドカーペットとは対象的に長く艶やかな黒髪を下ろし、胸元にシルバーの模様が入った白いブラウスというシンプルないでたち。大きな瞳を輝かせながら、一つ一つの質問に対し、真摯にてきぱきと答えてくれた。

「トーマスの作品については大学時代に既に学んでいましたし、ロマン・ポランスキー監督の『テス』(79)も見ましたが、小説の舞台は19世紀のイギリス、この作品は今のインドが舞台。時代設定も内容も違っていたので、役作りのために一番時間を割いたのは、実際にいろんな人に会ってリサーチすることでした。私はインドのいろんな場所を旅していますが、それでも生まれ育ったムンバイと、舞台になったラジャスタン(インド北西部パキスタンに国境を接する砂漠地帯)では話す言葉も違えば文化も違います。そこのホテルで実際に働いている人や地元の学校に通っている人たちからいろんな話を聞いて、とにかく彼女たちの気持ちを理解しようと務めました」

見事なダンスシーンを披露していることについては、「約1ヶ月かけてダンスのレッスンをしたのですが、ダンスもラジャスタンの伝統的な踊りがあったのでそれも学んだ」という徹底ぶり。とにかく現場に出向き、ラジャスタンの人になりきるための努力を惜しまなかったようだ。

今作で初めてセックスシーンに挑んだフリーダだが、撮影で最も苦労したことは何だったのだろうか。「セックスシーンは何度やっても恥ずかしいし、あまり快適なものではありませんでした。でも、一番大変だったのは、積極的で何かに対してすぐ反応してしまう私が、常に受身で感情を表に出さないトリシャナを演じることでした。言葉にしないで感情を飲み込みながら、内に秘めた感情を表現することや、感情の移り変わりを表現することがとても難しかった」という。

確かに目の前のフリーダは、“美しさ”以外は『スラムドッグ$ミリオネア』(08)や同作で演じている役柄とはまるで正反対だ。実に明るく、ざっくばらんで賢く、才色兼備という言葉がぴったりあてはまる。『スラムドッグ$ミリオネア』で恋に落ちた5歳年下のデーヴ・パテールに話が及んでも全く動じることもなく、実に堂々としたものだ。トリシャナと同じインドに生まれ育っていながら、「ラッキーなことに、彼女のような悲しい辛い恋は経験してない」というフリーダは、きちんとした教育を受け、自ら切り開いた女優という道に突き進んで早くも成功を収め、そして恋人まで見つけてしまったのだから、ハッピーとは程遠い彼女になりきるにはそれなりの苦労があったことが理解できる。

そのデーヴとは、「私たちは同じ時期にインドで撮影をしていましたが、デーヴの出演作『The Best Exotic Marigold Hotel』(全米5月4日公開)は、都会のしかも五ツ星ホテルでの撮影だったのに対して、私の方は、砂漠でテントという、天と地ぐらい違う環境でした。撮影中にクルーたちと合流したりもしましたよ」と、笑いながら順調交際が続いていることもしっかりとアピールし、良い脚本さえ見つかれば、共演の可能性にも前向きな姿勢であることもほのめかした。

『スラムドッグ$ミリオネア』の大成功により、インド映画だけではなくハリウッド映画に進出したことはもちろんのこと、世界の目がインドに向き、そして自分が注目されるようになったことで、今回のようなインドを舞台にした作品が世界中の人の目に触れるようになったことが、とても嬉しいというフリーダ。

既にウディ・アレン監督にも見初められ、ハリウッド超大作『猿の惑星:創世記』(11)にも出演するなど、国際派女優としての道を着実に歩み始めているが、今後一緒に仕事をしてみたい監督については、「デヴィッド・フィンチャー監督も良いし、あとはウォン・カーウァイ監督と仕事をしてみたいです。彼の独特の世界観が大好きだから」とお茶を濁さずはっきり即答し、「ステレオタイプの役はやりたくない」ときっぱり。その強い意思と美貌、そして知性を武器に、今後ますます世界への舞台へと大きく羽ばたいていくことだろう。【取材・文/JUNKO】

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