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『ものあり』しゃべることのできない謎めいた老人を演じたマックス・フォン・シドー「楽しんで演じたよ」

2012年2月14日 18:08

『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』でマックス・フォン・シドーは第84回アカデミー助演男優賞にノミネート | [C] 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC

トム・ハンクス×サンドラ・ブロック共演で、世界的ベストセラーとなっているジョナサン・サフラン・フォアの小説「EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLY CLOSE」を映画化した『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2月18日公開)。本作で異彩を放つ演技を披露し、第84回アカデミー助演男優賞ノミネート、既に60年以上のキャリアを誇るのがマックス・フォン・シドーだ。

マックス・フォン・シドーといえばスウェーデン人俳優で、そのキャリアにおいて数多くの印象的な役を演じ続けてきた。近年では『シャッター アイランド』(10)で精神疾患のある犯罪者を隔離収容する孤島の精神科医ジェレミア・ニアリング医師を演じ、強い印象を与えているほか、『エクソシスト』(74)の神父役が記憶に残っている。そんな彼が本作で演じるのは、オスカーが祖母の家に住む、間借り人としてしか知らない、なぜがしゃべることのできない謎めいた老人という難しい役どころ。マックス・フォン・シドーは脚本に出会った時の感想を、「私はこの脚本にものすごく心を動かされた。それはそんなにないことなんだよ」と話す。

間借り人は最後まで言葉を発しないため、マックス・フォン・シドーは、苦悶、好奇心、喜びなど感情の全てを顔の表情と身振り手振りで表現しなければならなかった。その異例の無言の演技について、スティーブン・ダルドリー監督は「マックスは今までに彼がやってきたものとは全く違う演技を見せた。そして、それは彼がずっとやってみたかった演技なんじゃないかな? 私は、彼が今回、その長いキャリアにおいて最も驚くべきキャラクターの一つ、“全く音を発せずに深い味わいがあり、複雑で、愉快で、そして繊細な人物”を創り出したと心から信じている」と賛辞を送る。

今回、公開されたインタビュー映像でマックス・フォン・シドーは間借り人の役について、「他の役を演じるのと難しさに変わりはないよ。彼は言葉を発するのを拒んでいるだけだ。ごく普通の人間だ。楽しんで演じたよ」と貫禄のコメントを発している。しかし、ニューヨークロケの感想を聞かれると、ヨーロッパに帰国後、具合が悪くなり、ヨーロッパにはない病原菌をニューヨークでもらってきてしまったことを明かし、「下手をすれば命に関わるが、私は助かった。全てニューヨークの楽しい撮影のお陰さ(笑)」と陽気に話す。

間借り人の役で80歳を越えながらも第84回アカデミー助演男優賞にノミネーションされる実力派。実は『ニードフル・シングス』(94)で悪魔役、『エクソシスト』で悪魔祓いの祈祷師役、『偉大な生涯の物語』(65)でキリスト役と、この三役を演じた世界でただ一人の俳優という面白い記録を持つマックス・フォン・シドー。その長いキャリアで様々な役を演じた彼には、声を発しないキャラクターなど何てことはないのかもしれない。【Movie Walker】

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