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まるでお祭り!? 台湾のアゲアゲお葬式を描いた大ヒット作が日本上陸

2012年2月29日 19:41

マイクをつけて過剰に泣き叫ぶ泣き女はインパクト大 | [c]2010 Magnifique Creative Media Production Ltd. Co. ALL rights reserved

国が変われば文化も変わる。当然、死者の弔い方も宗教や風習などにより世界各地で多種多様だ。それは日本の隣にある台湾も例外ではない。そんなびっくりするような葬式事情を軸に、亡くなった父との最後の7日間を描き、本国ではロングランヒットとなった台湾のヒューマンドラマ『父の初七日』が日本に上陸。3月3日(土)より公開される。

監督も務めたエッセイ・リウの著書「父後七日」を原作に、これまであまり触れられなかった台湾の葬式を描いた本作。台北で働く主人公の女性が、突然の父の訃報で帰省し、兄や親戚と共に死後7日間に行われる父を送るための数々の伝統儀式をこなしていくというストーリーがテンポよく展開していく。“父の死”という重くなりがちなテーマを扱っているにも関わらず、突然の死にあたふたする人々の姿はどこかコミカルで、暗さは感じられない。それどころか、棺に故人が生前愛用(?)したヌードグラビアを入れようとしたり、遺影用の写真が見当たらず、カラオケの時に撮影した写真を強引に合成しようとしたりと、思わず突っ込みたくなるエピソードが盛りだくさんだ。

なかでも注目なのが、台湾ならではの伝統的な葬式事情だ。遺族は儒教のしきたりによって決まった時に棺のそばで泣かなければならないのだが、食事中でも、歯を磨いている時でも、急に呼び出されて泣くことを命じられるドタバタぶりは、これが葬式?と驚かされてしまう。さらに告別式には楽隊や芸人が現われて、派手な演奏をしたり歌ったりと、馴染みのない人から見ると、ちょっとどうかと思うほどのにぎやかさ。それらの儀式に翻弄される遺族の様子もユーモアにあふれている。また、儒教の影響が強い中国や台湾、朝鮮半島などでは、葬儀に出席して派手に泣き叫ぶことを生業にしている“泣き女”が存在することが知られているが、本作に登場する泣き女もかなりのインパクトなので必見だ。

そんな驚愕の儀式の数々の後にやってくる父との最後の別れ。ふとした何気ない瞬間に、失った寂しさがよみがえる様には、笑って見ていた人も思わずホロリとさせられる感動的な仕上がりとなっている。文化は違えど、亡くなった人への思いは変わらない、普遍的なものなのだと改めて感じさせてくれる本作。是非とも切なくも可笑しい物語を味わってもらいたい。【トライワークス】

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