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早い! 安い! 面白い!? 世界一損をしなかった名(迷?)プロデューサーの軌跡

2012年1月29日 13:00

自主制作映画のゴッドファーザーと呼ばれ、そうそうたる映画人を育ててきたロジャー・コーマン | [c]2011, KOTB, LLC. All Rights Reserved.

映画製作で監督や俳優と同じように重要な役割といえば、作品を企画するプロデューサーだ。『マトリックス』シリーズのジョエル・シルバーや、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジェリー・ブラッカイマーといった大御所プロデューサーの名前を知ってる人も多いはず。

プロデューサーの仕事は製作費の調達から撮影準備、仕上げから、完成まで映画製作に関わる全ての工程を管理すること。映画監督が作品の最高責任者であるなら、プロデューサーは映画という商品の責任者。プロデューサーはいかに赤字を出さず、収益を上げるかに苦心している。

ハリウッドに、50年間で500本もの映画を製作してきた伝説のプロデューサーが存在する。その名はロジャー・コーマン。映画関係者や一部マニアの間では“インディペンデント映画の神”“低予算映画の帝王”と讃えられる一方で、“世界一ケチで多作な映画人”といった少々不名誉なキャッチコピーでも親しまれている。そんな彼の軌跡と現在の姿を追ったドキュメンタリー映画『コーマン帝国』が3月に公開される。彼自身による回想や、コーマンの下で映画製作を学んだ映画人(超大物!)の証言を下に、50年以上にも及ぶプロデューサー生活と、彼が生み出して来た作品の魅力を浮き彫りにしていく。

コーマンといえば、自他共に認める節約家。彼が1990年代に発表した自伝のタイトル「私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか」が示すように、とにかく低予算で映画を量産していく製作スタイルで有名だ。セットの使い回しは当たり前。休暇のついでに映画を撮ったり、大学を卒業したばかりの就職していない若者をスタッフや俳優に採用し、人件費を節約した。彼の製作現場は時おり「コーマンスクール」とも呼ばれ、多くの映画人を輩出。俳優のジャック・ニコルソンやロバート・デ・ニーロ、監督では巨匠マーティン・スコセッシや、『アバター』のジェームズ・キャメロンもコーマンの作品から映画界に入っている。

春に公開される『コーマン帝国』の中でも、デ・ニーロや、ニコルソン、スコセッシらがコメントを寄せている。映画界の超大物たちが語るコーマンの魅力に注目したい。【トライワークス】

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