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成海璃子渾身の舞台劇も収録された『少女たちの羅針盤』BD&DVDが発売

2011年11月30日 12:00

成海璃子と長崎俊一監督が作品に込めた様々な思いを語ってくれた

第1回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」で優秀作に選ばれた同名小説を、若手女優の多数共演により映画化した『少女たちの羅針盤』。巧妙に練られたストーリーと、キャスト陣の熱演で話題を呼んだ本作が、ブルーレイ&DVDになって12月2日(金)よりリリースされることが決定。これを受けて、主演の成海璃子と長崎俊一監督が、本作に込めた思いや、キャスティング、ロケーションへのこだわりについて語ってくれた。

まずは長崎監督に、本作を映画化しようと考えた理由について聞いてみた。「原作小説を読んだ際、どのキャラクターも活き活きしていて、生命力にあふれているところがすごく印象に残ったんです。そのせいか『これは映画っぽい話だな』と感じたのがきっかけですね。それとこの作品は、少女たちの青春ドラマが、ミステリーにつながっていく作りになっていて、上手くやれば、心の明暗を描くことができると思ったのも理由の一つです」。

そんな本作で主人公・瑠美を演じた成海の芝居を、監督はどのように感じたのだろう?「とにかく素晴らしかった。彼女が瑠美をどのようにとらえて、どう演じるのか? 私自身がそれを見たくなり、役作りに関しては一切口を出さず、成海さんに全てを委ねました。大変な負担をかけたと思うけど、彼女もしっかりと応えてくれました」。

また監督は、ロケーションに関してラッキーだったと強調する。撮影は「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の創設地である広島県福山市で行われた。その理由を聞いてみたところ、「観光の町という印象だったが、ちょっと伺っただけでも色々な顔があることがわかった。この作品の少女たちが生きている町と感じさせる全てがコンパクトにそろっていた。町全体に雰囲気があって、なおかつ物語にリアリティを与えてくれたんです」と、ロケハン時の運の良さを話してくれた。

そんな長崎監督の期待に応え、瑠美役を見事に好演した成海。彼女が本作への出演を引き受けた背景には、演技派女優ならではのこだわりがあったようだ。「実は台本を読んだ段階では、瑠美というキャラクターをうまく把握できなかったんです。作品ごとに理解度に違いはあるけど、今回は特に、自分の演じる役も映画そのものも、どういう仕上がりになるのか全く想像がつかなかった。でも、そんな状況で演じてみるのも面白いし、良い勉強になると思って現場に入りました」。

ちなみに成海は、毎回独特の方法で役作りに取り組んでいるそうで、「頭の中で考えるのももちろんですが、現場の雰囲気や空気感を確かめながら、その場で自分が感じるままに演じるようにしています。今作だとミステリーパートに、どう演じたら良いのかわからない部分が多かったので、感覚をつかむまで少し時間がかかりました」と話してくれた。

また本作には、瑠美と共に演劇ユニット・羅針盤を立ち上げ、芝居の世界にのめり込んでいく女子高生役で、忽那汐里、森田彩華、草刈麻有といった同年代の女優たちが出演しているが、彼女たちとの共演は、成海にとっても良い経験になったそうだ。「羅針盤のメンバーで『生死のサカイ』という劇中劇を演じたんですけど、これに関しては皆で意見を出し合い、本当にぶつかり合いながら芝居を作り込んでいきました。そうじゃないと本当の意味で“羅針盤”になれないし、何よりこの四人だからこそできる舞台劇を作りたかったんです。撮影が終わった後も、ホテルに帰ってから劇の練習をしたりして、ずっと一緒に過ごしました。ここまで近い距離で共演者と接したのは初めての経験だったので、色々と勉強になりました」。

最後に、本作の見どころについて長崎監督に語ってもらった。「今回初めてご覧になる方はもちろん、劇場で見て、既に結末をご存じの方でも、少女たち一人一人の仕草や表情に注目することで、新たな感動が味わえるはずです。細かいところまでじっくり見て、楽しんでもらえると嬉しいですね」。

いずれのセル商品にも「生死のサカイ」のフルバージョンやメイキング、キャスト陣と監督による撮り下ろし座談会といった、約100分にも及ぶ映像特典が収録されているので、本作鑑賞時はこちらもチェックして、物語の世界観をより深く楽しんでもらいたい。【六壁露伴/Movie Walker】

■少女たちの羅針盤
発売日:12月2日(金)
価格:ブルーレイ(特典DVD付2枚組)6,090円、DVD(2枚組)5,040年
発売元・販売元:TCエンタテインメント

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[C]映画「少女たちの羅針盤」製作委員会