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『M:I4』のブラッド・バード監督に直撃!「皆さんの期待に応えつつ、裏切る展開になるでしょう」

2011年11月10日 07:00

ブラッド・バード監督(左)とトム・クルーズ。ドバイでの記者会見から
ブラッド・バード監督(左)とトム・クルーズ。ドバイでの記者会見から[C]2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.

トム・クルーズ主演の人気シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』の公開が約一ヶ月後に迫った。しかしながら、マスコミ向けに約20分間のフッテージが上映されたきりで、未だに本作の全貌が見えてこない。そして前作から5年ぶりとなる本作の監督を務めるのが、『レミーのおいしいレストラン』(07)で第80回アカデミー賞長編アニメ賞を獲得したブラッド・バードだ。今回、彼にインタビューする機会に恵まれたので、現時点で聞けるだけのことを聞いてみた。是非じっくり読んでもらいたい。

――ハリウッドで25年以上活躍され、『Mrインクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』で既にアカデミー賞も受賞されている監督が、なぜ今回、実写映画を初めて手がけることになったのでしょうか? 手がける映画が『M:I』シリーズということにプレッシャーはありましたか?

「映画の世界で働いている間、ずっと実写をやりたかったんです。色々な映画のアイデアを考えている時の半分は実写でした。ただ、一番初めに製作できたのがアニメだったんです。一つの作品ができると、似たような作品や関連したものへ資金集めがしやすくなることから、ずっとアニメが続いていました。実は『Mr.インクレディブル』の後に、実写をやらないかというオファーがあったのですが、ピクサーから『レミーのおいしいレストラン』をやってくれと説得されましたので、そちらのアニメを手がけました。今回は『M:I』のオファーがあり、引き受けることにしたのですが、『M:I』は非常に大きな作品ですし、シリーズ化された作品という部分ももちろんですが、ゴースト・プロトコルでは今までのシリーズよりもスタントシーンがすごく多く、しかも撮影が難しいシーンがたくさんあるということで、大きなプレッシャーはありました。しかし、スタッフは全て一流の方ばかりで、トム・クルーズをはじめとする素晴らしいキャストもそろっていたので、驚くような作品に仕上がると思います」

――フッテージでのアクションシーンが素晴らしかったです。『M:I』シリーズは他のシリーズに比べても監督の色が出る作品だと思います。シリーズの中でもIMAXでの撮影や、世界各国での撮影など、最大のスケールで描かれていると思うのですが、今までのシリーズと異なる雰囲気になっているのでしょうか?

「もちろん違いますが、前作とつながっている部分もあります。これはトムの映画だし、彼のアイデアは脈々と継続されていますが、幾つか違う点があります。それはまずスケールの大きさですね。恐らく『M:I』シリーズの中で一番大きいスケールだと思います。特にIMAX撮影でのアクションシーンはすごく強調されています。その他で、ストーリーの中で今までと違う点は、これまでイーサン・ハントは自分でチームを選んできました。しかし、今回はある状況に投げ出されるので、今までのように慣れ親しんだ人々とチームを組めないという部分は大きなポイントです。恐らく『M:I』シリーズで皆さんの期待に応えつつ、その期待を裏切るという展開になっていくと思いますよ」

――撮影中のエピソードをお聞きしたいのですが、特に今回、トムはスタントなしで全てをこなしているということですが、実際の彼の動きはいかがだったでしょうか? また、監督が見ていて危険な場面はありましたか?

「もちろん全員が神経質になって緊張していました。だって映画の主演が空中何マイルものところで舞っている状態ですよ(笑)。皆がナーバスになっていたのですが、トムとずっと一緒に仕事をしているチームから『彼を信用して良いよ。彼は大丈夫だ』と言って、私たちを落ち着かせてくれていました。ただ、私はやっぱり緊張していましたけどね。あるシーンで、トムがビルの角に張り付いていて、ヘリコプターが撮影するポジションに来るのを待っていた時のことなのですが、なかなかヘリコプターが来ず、彼の足がうっ血してきたので、早く来ないかと待っている状態の時に、ビルを観光していたたくさんの人たちがトム・クルーズに気付いて、非常に喜んでビデオ撮影を始めてしまったのです。私たちはこの映画のシーンを勝手に出してほしくなかったのですが、インターネットにその動画がアップされてしまい、すごく嫌な思いをしました。でも、その後に『これは良いことだった!』と思ったのです。なぜなら、トム・クルーズが“本当はスタントを使っている”とか“CGで作っている”といった噂を否定する証拠になったからです。こういった観光客のビデオ撮影も良いかなあと思うようになりました」

――本作もトム・クルーズが演じるイーサン・ハントを中心に展開していると思うのですが、ファンはどんなところに注目すれば良いですか? もちろん全てだと思うのですが、なかでも特に注目すべき点を教えてください

「イーサン・ハントは『M:I』シリーズと共に、若手のエースから、スパイ引退、結婚など、だんだん経験を積み重ねていますが、今回のイーサン・ハントは複雑な立場で、今まで以上にもっとリーダー的な役割を果たします。たぶん今回は前作よりも忍耐強いイーサン・ハントが見られると思います」

――トム・クルーズ以外にもジェレミー・レナー、ポーラ・パットン、サイモン・ペッグと才能のある役者陣が脇を固めていますが、仕事をした印象を教えてください

「ジェレミー・レナー、ポーラ・パットン、サイモン・ペッグは皆、トム・クルーズとの共演を楽しんでいました。もちろんトム・クルーズも大いに楽しんでいました。一人、一人のリズムは違うのに、彼ら4人は素晴らしいハーモニーを奏でていました。4人のシーンの撮影は特に楽しかった。実写監督初作品でこんなに素晴らしいキャストとスタッフに恵まれて幸せでしたよ」

ブラッド・バード監督の話を聞いて、ますます本作を全編通して見たくなったのは言うまでもない。『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』の日本公開は12月16日(金)、できるならIMAXで鑑賞されることをお勧めする。そのダイナミックな展開に圧倒されることは間違いないだろう。【Movie Walker】

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