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ホラー映画に初挑戦! 大注目の満島ひかり「よだれさえも綺麗!」

2011年9月14日 13:00

『ラビット・ホラー3D』主演の満島ひかり

ナチュラルな存在感と奔放な明るさ、そして女優としての天才的な感覚を持ち合わせる女優、それが満島ひかりだ。彼女が主演を務めた『ラビット・ホラー3D』が9月17日(土)より公開される。本作の魅力や撮影現場でのエピソードについて、満島ひかりにインタビュー。今、最も注目される旬の若手女優の素顔に迫った。

小学校の図書室で司書として働くキリコ(満島ひかり)は口がきけない。ある日、弟の大悟(澁谷武尊)が校庭で可愛がっていたウサギを叩き殺してしまう。その晩、大悟は失踪。キリコの父・公平(香川照之)に救いを求めるが、公平は無口になってしまう。やがて家の押し入れの向こう側に何者かが存在していることを感じたキリコは、押し入れの扉を開く。

もともとホラーは大の苦手という満島。そんな彼女が本作への出演を決めた理由とは? 「脚本には、子供の頃に読んだ奇妙な絵本だとか、高い熱が出ちゃった時に見た不思議な夢のような世界が描かれていて。ドッペルゲンガーがいるかもしれないとか、現実と混合しそうな白昼夢のような世界を、映画で、映像で観られるのなら観てみたいし、参加したいと思いました。あと、登場人物がものすごく少ないところにも魅力を感じたんです。出てくる人物が少ないと、ひとりひとりのキャラクターに深く集中できるんじゃないかって。ほとんど私と弟の話だから、それはそれは大冒険だなって、面白いだろうなって思いました」。

自身、「感覚で芝居をしているタイプ」と話す満島だが、失語症という役柄については、こう語った。「いくつもの伏線がある作品なので、それを頭の中で整理する方が大変でした。これがこうだから、こう、っていうことはこう!とか。ほかの作品に比べて、結構計算高かったと思います。でも言葉が話せなかった分、ほかの感覚が一生懸命になるというか、研ぎ澄まされるのを感じていられた。まぁ、『カット!』と言われたら普通にしゃべってましたけど(笑)」。

共演には、香川照之、大森南朋、緒川たまきが脇を固める。「日頃から私は、ベテランさんと競演しても緊張しないタイプなんです。けれど現場に入る前は、『香川照之さんと芝居とかいって! どうすんだよ!』とか思ってしまう(笑)。現場での香川さんはとても、知的な雰囲気の方でした。もっと肉体的な人だと思っていたんですが、 撮影場所の書斎で休憩時間に本を読んでいたり、何だか柔らかくて繊細な一面をいくつか見た気がします。芝居でも、私が感覚だけで動いちゃうところを、ちゃんと香川さんは受け止めて、ぶつけてくるお芝居をしてくれて勉強になりました。とても巧みな役者さんなので、安心して自由でいることができました」。

監督は、ヴェネチア国際映画祭3D映画部門の審査委員長を務めた清水崇。国際的に活躍するカメラマン、クリストファー・ドイルとタッグを組み、超立体的な3D映像を作り出すことに成功した。「クリスは自由に撮影するカメラマンなので、脚本通りにはいかない撮影も多くありました。そんな場面でも清水監督がクリスの意見も汲みながら、私たちにやりやすい場所を提供してくれて。クリスの撮る画はとにかく美しいんです。人間の身体の中には水が流れていて血が通っているんだなってことを感じさせてくれる映像。よだれさえもキラキラしていて綺麗でした」。

さらにこれまでと違った撮影方法について、「ラインティングがすごく面白かった。光が感情を持っているというか、突然消えたり、突然点滅しはじめたりする。まるで光が生きていて鼓動を打っているような感じ。ライトで自分の気持ちが揺さぶられる経験をしました。3D効果も加わって、映画の中の空気がお客さんの目に、身体に触れるような不思議な透明感があると思う。楽しんでもらいたいですね」と笑顔で語る。実験的な撮影現場でも、もの怖じしない彼女だからこそ、楽しみながら演技に集中できたようだ。

連続テレビ小説「おひさま」、ドラマ「それでも、生きてゆく」の出演に続き、10月15日(土)公開の三池崇史監督『一命』、10月22日(土)公開の石井克人監督『スマグラー おまえの未来を運べ』と作品が途切れない、まさに引っ張りだこ状態の彼女。そんななか、ホラーが苦手な満島の血しぶきを浴びた姿は本作が最後かも!? 満島と共にウサギのいる不思議な世界に足を踏み入れてみてはいかがだろうか。【取材・文/鈴木菜保美】

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