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ヴェネチア国際映画祭最優秀新人俳優賞W受賞の染谷将太&二階堂ふみが喜びを語る

2011年9月12日 14:50

第68回ヴェネチア国際映画祭で最優秀新人俳優賞をW受賞した染谷将太と二階堂ふみ | [c]『ヒミズ』フィルムパートナーズ

第68回ヴェネチア国際映画祭の授賞式が現地時間9月10日に行われ、コンペティション部門に出品された『ヒミズ』(2012年春公開)で主演を務めた染谷将太と、ヒロインを演じた二階堂ふみが、「マルチェロ・マストロヤンニ賞」W受賞を果たした。最優秀新人俳優賞にあたる同賞の受賞は日本人初の快挙となる。

同映画祭の審査委員長を務めるダーレン・アロノフスキー監督は、「将太とふみは情熱と感情ではちきれんばかりで、作品の社会性も含めて、本当にパワフルな映画だったし、その演技もピュアな思春期がスクリーンで爆発しているようだった。園監督の作品で、見たことのないスタイルだ」と評価。授賞式に出席していた園子温監督は「ふたりの役者の受賞に関しては、ふたりの努力が実った結果だと思うので、ふたりに感謝したい。そして、原作者の古谷実先生が一生懸命作っていただいた物語がないと、この映画はないので、古谷さんの漫画にも感謝しています」と、役者と原作者に感謝を述べた。これまで数々の作品を世界の映画祭に出品し、評価され続けている園監督は、「スタートを切ったところなのでこれからだと思いますが、着実にステップアップしていると思います。これからもどんどん海外に作品を持っていきたいですし、海外で作品を作ることも考えています。映画祭でもっと大きい賞を獲るという目標はあります」と今後の展開を語った。

現地時間9月6日の公式上映会&レッドカーペット、公式記者会見に園監督と共に出席した後、日本へ帰国していた染谷と二階堂は、9月11日に都内で緊急記者会見を行った。受賞の知らせを受け、染谷が「本当なのかと疑いました。今でもあまり実感がなく、ふわふわしているのですが、こうやって会見を開いていただいたりと徐々に実感してきました」と話す一方、染谷からの電話で受賞を知ったという二階堂は、「まだ実感がありません」と夢心地のようだ。

園監督作品への出演を熱望していたという染谷と二階堂は、オーディションで本作の役を勝ち取った。出演決定からこれまでを振り返り、染谷は「自分の演じる住田と、どう対峙していったら良いのか迷いました。(原作の)漫画は絵がすごく力があり、これを生身の人間、しかも自分が演じるとなったらどうなんだろうと思いましたが、映画は映画らしい表現ができていると思います」と語り、古谷の漫画の大ファンだという二階堂は「オーディションの前に脚本を読み、漫画とはまた別の匂いや力強さが伝わってきて、やりたい気持ちが強すぎて緊張しました。怖さがあったり、自分がどうやって茶沢の役に入っていくのか、未知の世界だったのでそこに対して不安がありました」と明かした。

東日本大震災の被災地での撮影に参加した染谷は、「(被災地へ)実際に行ってみたら、言葉が出なく、頭の中が真っ白になりました。今、撮影現場だった場所は随分片付けられているそうなのですが、園さんがあの時、決意していなかったらあの絵は撮れなかったし、海外の映画祭にあの風景を持っていけることもなかった」と心境を語った。二階堂は被災地への撮影には参加しなかったものの、震災からちょうど半年の日に同賞を受賞し、「この賞は私たちに対してというだけではなく、震災を受け、これから立ち上がっていく日本の若い人たちへの『頑張れ』という思いがあるのではないか」と自身の思いを話した。

最後に本作に込めたメッセージを「ラストにはこの映画なりの希望が待っているのですが、見ていただいた方次第です。でも僕らは撮影中、すごく前向きにあのラストシーンに挑んでいました。どのようにとらえられるかは自由だと思うのですが、前向きにとらえてほしい」(染谷)、「素直に感じ取ってほしいです。良いか悪いかではなく、とても魂のこもった作品だと思うので、見てくれた人にその魂をぶつけられたら良い」(二階堂)と、それぞれ語った。【Movie Walker】

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