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『ベニスに死す』で使われた名門ホテル「オテル・デ・バン」がマンションとして売却!

2011年9月8日 14:25

ビヨルン・アンデルセン演じる少年タジオの美しさがニュープリントでよみがえる
ビヨルン・アンデルセン演じる少年タジオの美しさがニュープリントでよみがえる[C]1971 Alfa Cinematografica S.r.l. Renewed 1999 Warner Bros., a division of Time Warner Entertainment Company, L.P. All Rights Reserved.

第68回ヴェネチア国際映画祭が9月10日(土)まで開催されている。開催地であるのとなっている水の都・ヴェネチアは多くの芸術家たちに愛されてきた都市だが、その最たるものの一つがルキノ・ヴィスコンティ監督『ベニスに死す』(71)であろう。なかでも、ヴェネチアを代表するホテル「オテル・デ・バン」は、『ベニスに死す』の撮影のため、ヴィスコンティ監督によって改装されたサロン“ヴィスコンティの間”もあり、映画ファンのみならず、ヴェネチアを訪れる数多くの観光客にも愛されてきた。

しかし、2009年にアメリカ資本によって買い取られた「オテル・デ・バン」は、8月29日付けのフランス、ル・モンド誌によると、2フロアーを除いてマンションとして1平米あたり1万5000ユーロ、100平米の部屋だと約1億6500万円(1ユーロを110円換算)で売却されることが決定したそうだ。これにより、ヴェネチア国際映画祭の主賓が宿泊してきた名門ホテルが失われることになり、それは世界中に衝撃を与えることになった。あの豪奢な“ヴィスコンティの間”を維持存続するかどうかは発表されておらず、もしかしたらこの先、“ヴィスコンティの間”を堪能できるのは、もはや映画の中だけになってしまうのかもしれない。そして、その『ベニスに死す』は10月1日(土)よりニュープリント版として公開されることも決まっている。マーラーのアダージェットの調べと共に、ヴィスコンティが描き出す、純粋な美の具現と思えるような美少年に魅入られた芸術家の苦悶と恍惚をじっくり鑑賞するのはいかがだろうか。【Movie Walker】

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