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チェルノブイリ原発事故のその後を描いたオスカー受賞のドキュメンタリーが緊急公開

2011年8月07日 12:00

新生児の85%が障害を持っているという、直視するには辛すぎる現実が映し出される | [c]2003ダウンタウンTVドキュメンタリーズ

1986年4月26日に発生し、放射性降下物の汚染によって旧ソ連の諸地域が汚染されたチェルノブイリ原発事故。それから16年後の周辺地域や病院を取材し、現地住民や子供たちが受け続けている原発被害の実態に迫った映画『チェルノブイリ・ハート』が8月13日(土)より緊急公開される。

本作は、2004年の第76回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー賞を受賞した記録映画だ。チェルノブイリ原発から半径30km以内の地域は、現在も居住が禁止され、北東350km以内にはホット・ゾーンと呼ばれる局所的な高濃度汚染地域が約100ヶ所も点在する。事故以来、穴の開いた心臓など、重篤な疾患を持つ子供たちが生まれており、放射線の影響とみられるこの症状はチェルノブイリ・ハートと呼ばれている。ベラルーシでは現在も新生児の数多くが何らかの障害を持っているそうで、カメラはそんな現場に訪れ、小児病棟や乳児院など、放射線治療の現場を映し出していく。

監督とプロデュースを務めているのは、二度のエミー賞ほか、数々の受賞経験を持つドキュメンタリー作家のマリアン・デレオ。彼女は「フクシマの原発事故は『悪い夢』のように思える」と東日本大震災に端を発する福島第一原発の事故に触れ、「『四半世紀に一度、事故が発生したとしても、それでも原子力発電所は安全だ』と言う人がいる。同じ言葉をウクライナやベラルーシの人々に向かって言えるだろうか? 彼らは何十年間も、残留放射能と共に暮らしている。この言葉を甲状腺がんに侵された何千人ものティーンエイジャーたちに言えるだろうか?」と問題を提起。そして「今はただフクシマが、第二のチェルノブイリになる前に収束することを切に祈る」とのメッセージを寄せている。

ヒューマントラストシネマ渋谷、銀座テアトルシネマなど全国で順次公開されるほか、10月29日(土)・30日(日)に長崎で開催される原爆関連映画を集めた「長崎国際平和映画フォーラム2011」での上映も予定されている。決して他人事にはできない衝撃的な現実を、是非その目で確かめてもらいたい。【トライワークス】

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