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まさに運命の“糸”!菅田将暉&小松菜奈の共演作を振り返る

2020年9月5日 21:30

ファッションブランド「niko and ...」のCMで爽やかかつスタイリッシュな姿を見せている菅田将暉と小松菜奈。そんな2人がW主演を務める『糸』が公開中だが、これまでにも『ディストラクション・ベイビーズ』『溺れるナイフ』(ともに16)などハードな作品で、共演してきた。

【写真を見る】見つめ合う姿も尊い…菅田将暉&小松菜奈の共演作をチェック!
【写真を見る】見つめ合う姿も尊い…菅田将暉&小松菜奈の共演作をチェック![c]2020映画『糸』製作委員会

菅田は2009年に「仮面ライダーW」で最年少ライダーに大抜擢され俳優デビュー。あどけない容姿からアイドル俳優になるかと思いきや、自身も「転機だった」と取材でたびたび振り返る主演作『共喰い』(13)で、確かな演技のポテンシャルを見せつけた。以降も着実にキャリアを重ね、『あゝ、荒野』(17)では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得するなど、日本映画界において確固たる地位を築き上げた。昨日最終回を迎えた金曜ドラマ「MIU404」では、物語のカギを握る謎の男である久住役を怪演し、視聴者から大きな反響を呼んだ。

劇中では、菅田が音楽活動でもタッグを組んだ石崎ひゅーいと共演
劇中では、菅田が音楽活動でもタッグを組んだ石崎ひゅーいと共演[c]2020映画『糸』製作委員会

一方、小松は2008年にモデルとしてデビュー。本格的な女優デビューとなった役所広司主演の『渇き。』(14)では、危険な魅力を振りまく役所の娘役を演じ、映画ファンの心をわしづかみに。同作で日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞したあとも、人気マンガ原作の『バクマン。』(15)や『恋は雨上がりのように』(18)、ハリウッドデビューを果たした『沈黙-サイレンス-』(16)などに出演してきた。

北海道・美瑛の景色をバックにあどけない葵の姿が映える…
北海道・美瑛の景色をバックにあどけない葵の姿が映える…[c]2020映画『糸』製作委員会

そんな菅田と小松が初めて共演したのが、2016年に公開された『ディストラクション・ベイビーズ』だ。柳楽優弥扮する暴力的な衝動に突き動かされる泰良と出会い、そのただならぬオーラに魅せられ行動をともにするようになる高校生の裕也役を菅田が、彼らが奪った車にたまたま乗っていたキャバ嬢の那奈役を小松が演じた。劇中では裕也が那奈を逃げられないように拘束し、車のトランクに入れてしまったり、酷暑のなか自由を奪われ弱りきった那奈のスカートの中に手を伸ばしたり…と爽やかな2人のイメージとはギャップのある危ういシーンが満載。菅田ファン、小松ファンともにハラハラドキドキしながらその顛末を見守りたくなる一作だ。

暴力、万引き、車の強奪…若者たちの危うい日々を描いた『ディストラクション・ベイビーズ』(16)
暴力、万引き、車の強奪…若者たちの危うい日々を描いた『ディストラクション・ベイビーズ』(16)[c]2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会

かなり強烈な初共演を経て、『溺れるナイフ』でW主演を務めることになった2人。少女マンガ原作ではあるものの、強烈に惹かれ合う高校生ふたりの恋路は刺激的。雑誌モデルとして絶大な支持を受けていた夏芽(小松)は、引っ越し先の田舎町で神主の跡取り息子であうコウこと航一朗(菅田)と出会う。本編では、コウが夏芽の顔にかかったジュースを舐めてからの甘いキスや、果てには首を絞めてツバを顔に吹きかけてからのディープキスなど、かなりアグレッシブな恋愛描写がちらほら…。甘酸っぱい胸キュン映画とは一線を画す2人のセンセーショナルな恋の行方に、思わず目が離せなくなってしまう。

ジョージ朝倉の人気コミックを新鋭・山戸結希監督が映画化した『溺れるナイフ』(16)
ジョージ朝倉の人気コミックを新鋭・山戸結希監督が映画化した『溺れるナイフ』(16)[c]ジョージ朝倉/講談社(C)2016「溺れるナイフ」製作委員会

そして3度目の共演にして、再びW主演を飾ったのが『糸』だ。中島みゆきの名曲「糸」をモチーフに、平成元年生まれの男女が織りなす恋模様を描いた本作。菅田扮する高橋漣は北海道の美瑛で育ち、中学1年生の夏休みに園田葵(小松)と運命的に出会う。しかし、葵の家庭は問題を抱えており、漣は彼女を助けようとするのだが…。月日は流れてふたりは21歳で再会するが、それぞれ進むべき道を見つけ動き始めていた。再び離ればなれになってしまう2人だが、その絆が心の支えとなり、困難に直面しても負けじと立ち上がっていく。

“お似合いすぎる”と話題の菅田将暉&小松菜奈
“お似合いすぎる”と話題の菅田将暉&小松菜奈[c]2020映画『糸』製作委員会

住む世界が分かれてしまったものの、運命のいたずらで寄せては返す波のように引き合わされていく2人。北海道や東京、沖縄、シンガポールと、日本の端と端から海外にまで距離が離れてしまっても交錯していく男女のドラマが、キャリアを積み上げてきた菅田と小松によって醸成され、挫折や悲劇的なできごとが降りかかるたび、観る者の心をグッとつかむのだ。2人が織りなした運命の“糸”を、ぜひ劇場で見届けてほしい。

文/トライワークス

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