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いまさら聞けない!? 熱い魂が込められたハガレンワールドの魅力とは

2011年7月02日 15:56

本作を入口にハガレンワールドを味わい尽くしてみるのも良いかも | [c]荒川弘/HAGAREN THE MOVIE 2011

人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない。幼い頃、母を生き返らせようと願い、禁忌とされる人体錬成を行ったために右腕と左足をなくした兄エドと、体の全てを奪われたものの、かろうじて巨大な鎧に魂を定着させることのできた弟アル。失ったものを取り戻す方法を探すため、旅を続けるエルリック兄弟の姿をドラマチックに描いたダークファンタジー「鋼の錬金術師」。その劇場版最新作となる『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』が7月2日(土)より公開される。

「鋼の錬金術師」は2001年より月刊少年ガンガンで連載されていたコミック。ハガレンの愛称で親しまれ、累計発行部数5000万部超を記録する大ヒット作だ。2003年からテレビアニメが放映され、映画『劇場版鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』(05)では原作と違う独自の結末が描かれたことでも話題になった。その後、2009年からは「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」として、ほぼ原作に沿った新シリーズのテレビアニメがスタートし、昨年7月、原作の連載終了と同時期に最終回を迎えている。単行本全27巻、二度にわたるテレビアニメシリーズに劇場版と、それぞれ完結した作品が存在しているため、興味があっても手を出しにくいと感じていた人も多いかもしれないが、今回公開される映画ではこれまでの世界観に沿ったオリジナルエピソードが語られるので、これから入門する人でも存分に楽しめるのだ。

まずハガレンの魅力は、何といっても筋の通った奥深い人間ドラマ。強い信念を持って生きる主人公のエルリック兄弟はもちろん、彼らを取り巻く国家錬金術師をはじめとするキャラクターのひたむきさ、そして熱い魂には胸を打たれる人も多いはず。スキマスイッチやNICO Touches the Wallsなど、テレビシリーズのテーマソングを担当してきた人気アーティストからも「人間味あふれるストーリーに引き込まれた」「数えきれない感動をもらった」との声が数多く上がっている。

本作に登場するオリジナルキャラクター、ジュリアもその一人で、幼い頃に両親を殺害されるという悲しい過去を持ちながらも、祖国復興のためならばどんな犠牲もいとわない強い心の持ち主。彼女と出会ったエドとアルが目の当たりにする失われた国・ミロスの血塗られた歴史と、その裏にある人々の運命と絆の物語が劇場版ならではのスケールとクオリティで描かれている。今回、オリジナルの脚本を担当するのは『ホワイトアウト』(00)などで知られる人気小説家・真保裕一。彼の持ち味でもある骨太かつ緻密な人物描写が、従来のアニメにはない深い陰影を与えていることにも注目したい。

いつも支えてくれる仲間との絆、どんな困難にも負けない強さ。生きるうえで大切なものを教えてくれるハガレンワールド。これまで触れる機会がなかった人も、まずはアニメの枠を超えた熱いドラマをスクリーンで味わって、その魅力に浸かってみてほしい。【トライワークス】

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