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『ハングオーバー!!』トッド・フィリップス監督インタビューPART1

2011年6月28日 19:30

前作に引き続きメガホンを取ったトッド・フィリップス監督
前作に引き続きメガホンを取ったトッド・フィリップス監督[C] 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES

いよいよ7月1日(金)より公開となる『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』。本作は全米興行収入(6月27日現在)で今年に入って2億ドルを突破した3作品のうちの1作で、その人気ぶりは未だに衰えを見せない。前作の舞台ラスベガスから今回はタイ・バンコクヘと移し、過激な笑いはさらにパワーアップしている。そんな本作の監督を務めたのが前作に引き続きトッド・フィリップスだ。

――今回、なぜバンコクなのでしょう?前に行ったことはあったのでしょうか?

「行ったことはあったよ。でも、僕にとってバンコクは、一作目ではラスベガスがとても大事な役割を担っていった。それはまるで5人目のキャラクターといった感じだった。ラスベガスという言葉を聞くと、トラブルといった響きがあるよね。いくつかの都市の名前には“そこでは何か悪いことをしそうだ”といった響きが感じられる。バンコクは間違いなくその1つだよ。だからそうやってちょっと変わった見方からそのアイデアが出てきたんだ。一作目を撮影している時にも、『バンコクを舞台にしたら面白いのでは?』って話していたしね。そしてストーリーをそれに合わして書いたんだ」

――テディ役がメイソン・リーになった経緯について聞かせてください。どの時点で彼がアン・リーの息子だと知りましたか?

「本読みをするまで彼がアン・リーの息子だとは知らなかった。その時、既に彼をキャストしていたんだ。彼はもっと早くそのことを言うべきだったね。それで彼をキャストしたかもしれないから」

――そのことを知ってがっかりしましたか?

「僕ががっかりしたか? 彼がアン・リーの息子だから? いや。僕はアン・リーの大ファンだよ。そのことを知って感心したけど、メイソンはオーデションに来たんだ。多くの人がシーンを読みに来た。彼はニューヨークにいたから、ロスに呼んでね。そして少し話をしたけど、後になるまでそのことは知らなかった。でもアン・リーは一度も現場に来なかったよ。そのことを知った時、彼にジョークを言ったよ。『お父さんにセコンドユニットの撮影を頼んでもらえるかい?』ってね。彼はそれを真剣に受け取り、ジョークだと思わなかったんだ。彼は『父は今映画をやっていて、わからないよ』って感じでね」

――男たちの悪ふざけにおいて、今回の続編でまだ開拓していないと思える部分はありましたか?

「人々がこの3人、4人、5人たちと時間を過ごしたいということだと思う。人々は彼らの世界で時間を過ごすことが好きなんだ。だからそういう意味で続編をやるのは簡単な試みだと感じた。明らかに映画のブループリントはそのまま残したよ。それはわざとやったんだ。なぜなら『ハングオーバー』の半分のファンは、一作目がミステリーだったことを気に入っている。これは探っていくコメディなんだ。だからその探っていくというアイデアは残したかった。それは僕らのものだから、それを利用しようって思ったんだ」

――もう既にこれはやったから、今度はもっとそれを押し進めようとしたわけですか?

「そうだね。僕らは(一作目で)観客とスタジオと良い関係を築いた。彼らも遠慮せずにやるコメディのトーンを気に入っていたように思う。攻撃的なコメディについてね。だからその部分は今回間違いなく押し進めたよ。そしてその下に少しダークなものが入っている。そういったことは一作目にもあったけど、多分今回の方がもう少し入っているね」

――もう一作やる予定ですか?

「いや、やる予定はないよ。でもやらないとは言わない。彼らと仕事をするのは大好きだから、またやるのは簡単なことだよ。スタジオがもう一本やるかはわからない。役者たちがまたやりたいと思うかわからない。でも僕だったら、すぐにでももう一本やるね。そのアイデアもあるんだ。同じやり方ではなくね。全く違うアイデアだよ。それが最後なんだ。それで終わるんだ。それで納得できればね(笑)」

――自分でもこれはやり過ぎだと思ったところはありますか?

「そういうのはしないんだ。脚本を書いている時は、そういった線引きはしないんだよ。撮影している時もね。全部やるんだ。そして編集室に入って、線引きをし始める。脚本のプロセスでは制約を設けたくないし、演技には絶対制約を与えたくない。そのままやるんだ。そして編集で調整するんだよ」

――どのシーンが残らなかったのですか?

「それはシーンというわけじゃない。観客に見せて、突然42人が立ち上がって出ていってしまうセリフや瞬間だよ。そうなったら“それを変えなきゃ”ってなるんだ」

――そういったテストスクリーニングではどういった観客をターゲットにしているのですか?

「全てだよ。これを専門にやる会社があるんだ。彼らは人々を集めてくるんだ。彼らは全ての年齢、全ての人種を集めてくるよ。20%がアフリカン・アメリカンで、30%はヒスパニックというふうにね。だからとても良い感じで全体をカバーした人たちがやってくる。そして彼らに映画を見せ、何がうまくいっていて、いっていないかを見るんだ」

――あなたのクルーには家族のような感覚があるのですか? ロケーションの撮影ではそういったことが問われますよね?

「どんな映画でもクルーは、先がどうなるかわからなかったりする。人々はよく僕に向かって『役者たちはかなりラフな撮影をしたように見える』って言う。実際そうなんだけど、彼らの後ろには100人の人たちがいて、同じようにラフな経験をしている。何人かのクルーは7本の映画を一緒にやっている。だから基本的にサーカスで旅行しているようなものだよ。ホテルに泊まって、みんなで夕食を食べに行き、一緒に飲んで、起きるんだ。一緒には起きないけどね(笑)。こういった瞬間を一緒に過ごしているから、ある種の家族みたいになるね」【Movie Walker】

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