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自由こそが治療だ! 世界で初めて精神病院をなくしたイタリアの実情

2011年7月21日 11:00

精神科病院の元患者たちが初めて手がけた床貼りの仕事が意外な評価を受ける
精神科病院の元患者たちが初めて手がけた床貼りの仕事が意外な評価を受ける[c]2008 RIZZOLI FILM

陽気で人懐っこく、色恋好きでおしゃれ。日本人が思い浮かべるイタリア人の印象というとこんなところが挙げられるのではないだろうか。映画の世界でも数々の名匠を生んできた同国が実現させた、世界のどの国にもない先進的な取り組みが1つある。その部分に焦点を当てたのが7月23日(土)公開のコミカルな人間ドラマ『人生、ここにあり!』だ。

回りくどい説明をしたが、本作で描かれているのは法律によって精神科病院から追い出された患者たちが、一般社会でもがき苦しみながらも次第に社会に順応していく姿。本作が実話をベースにしていることからもわかるように、イタリアでは1978年に制定されたバザーリア法という世界初の精神科病院廃絶法によって、精神科病院が1つもないのである。

それでは、精神を病んだ人々はどうなるのか?というと、彼らが一般社会で働いていける成熟した社会が形成されており、障害を抱えた人たちが経営する一流ホテルや企業が数多く存在するという。

人とちょっと違うからといって、社会から疎外されてしまう患者たち。でも、そんな彼らに熱すぎて、労働組合から疎外された男ネッロは「やればできる!」と声をかける。これは何も精神病患者だけに言えることではなく、落ち込みがちで後ろ向きに生きている人にも勇気を与える言葉だ。

本作はそんな社会的な問題と真正面から向き合いつつ、陽気に笑い飛ばすことのできる作品となっており、本国では大ヒットを記録している。まさにイタリア映画の懐の深さを感じさせる一作といえるだろう。【トライワークス】

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