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白石麻衣が語る、体当たり演技に込められた“乃木坂46”卒業後の展望<写真14点>

2020年2月23日 11:30

白石麻衣が、卒業後のビジョンを激白 | 撮影/黒羽政士

3月25日(水)にリリースされる25thシングルの活動をもって、乃木坂46を卒業することになる白石麻衣。今後の動向について注目が集まるなか、白石がヒロインを務めたミステリー映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が2月21日(金)より公開された。本作からは、白石が今後女優として歩んでいくという覚悟のようなものが感じられたが、彼女自身はどんな想いで、現場に挑んだのだろうか。

興行収入19.6億円のメガヒットとなった前作『スマホを落としただけなのに』(18)。今回、北川景子に代わって主演を務めた千葉雄大が、心に闇を抱える刑事、加賀谷学役を前作から続投し、白石は加賀谷の恋人、松田美乃里役を演じた。

白石は「前作がすごくすてきな作品だったので、今回もそれに負けないくらいのいい作品になればと。私としては、自分の持てる気持ちを全部出し切ろうと思って挑みました」と気合十分で臨んだよう。

「千葉雄大さんと共演し、たくさん勉強になったので、感謝でいっぱいです」

白石麻衣が演じるのは、恋人の松田美乃里役 | [c]2020映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会

前作で、長い黒髪の女性ばかりを狙った連続殺人事件は、加賀谷刑事が犯人の浦野(成田凌)を逮捕したことで解決したはずだったが、再び同様の事件が発生する。加賀谷は、不本意ながらも、獄中の浦野に捜査協力を求めるが、気がつけば、美乃里(白石麻衣)にも犯人の魔の手が忍びよっていた。原作は、志駕晃の同名小説で、「リング」シリーズの中田秀夫監督が再びメガホンをとった。

犯人からマークされていた美乃里は、お店のFree Wi-Fiにつなげたことで、個人情報を盗まれ、恐ろしい目に遭っていく。「脚本を読んで怖いなと思いました。私もFree Wi-Fiを使ったことはありますが、そういう日常的な行為で一歩間違えたら、いろんなものを盗みだされて事件に巻き込まれちゃうんだなと。スマホに対する意識がちょっと変わりました」。

恋人役の千葉からは、共演したことで多くのものを学べたと言う。「千葉さんはすごく真面目な方で、お芝居に対する気持ちもすごく強いなと思いました。でも、カメラが回っていない時は、場を和ませてくれたりもするし、とてもおもしろい方でもあります。今回共演できてすごくうれしかったですし、お芝居についてもたくさん勉強になったので、感謝でいっぱいです」。

共演の千葉雄大に感謝する白石麻衣 | 撮影/黒羽政士

交際3年目だが、美乃里との結婚に踏みだせない加賀谷。それは優柔不断さというよりは、彼の抱えるバックグラウンドによるものが大きいのだが、しっかり者の美乃里が、煮え切らない彼に詰め寄るシーンもある。

「たぶん女性は皆そうだと思いますが、やっぱり男性がモジモジしちゃうのは、ちょっともどかしいですね。そこは美乃里の気持ちもすごくわかりました。たぶん美乃里のほうが、引っ張っていくタイプなので、それもありなのかなとも思いつつ、さすがに3年もつき合っている仲なので、もう少し男らしいところを見せてほしいかなと」。

「音尾琢真さんから『白石さん、カッコいい』と言っていただけました」

連続殺人鬼のターゲットとなる美乃里(白石麻衣) | [c]2020映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会

やがて、加賀谷の知らぬ間に、美乃里が危険な目にさらされていく。音尾琢真とのハードなシーンで体当たりの演技に挑んだ白石だが、脚本の段階で躊躇したりはしなかったのだろうか?と聞くと、「大丈夫でした」と微笑む白石。

「あそこは、美乃里が絶体絶命の危機に瀕するすごく大事なシーンなので、映像を通してそれを伝えたいと思いました。また、音尾さんも、お芝居に対してすごく真面目な方なので、しっかりとアドバイスもくださいました」。

『孤狼の血』(18)をはじめ、白石和彌監督作などで演じてきた“荒ぶる男”役は、音尾の十八番だが、今回も白石相手に大いに荒ぶる姿を見せている。白石は「アクションの段取りもしっかりしましたし、なによりも音尾さんがすごく優しい方だったので、助けられました。ハードなシーンも、しっかり段階を踏んでやることができたので、私もすごくやりやすかったです」と笑顔で話すが、そこにはしっかりとした強い意志があった。

「鬼気迫るシーンだから、中途半端にはやりたくなかったので、自分が持っている100以上の力でやろうと思いました。そしたら終わったあとに、音尾さんから『白石さん、カッコいい』と言っていただけたんです。本当にやってよかったなと思いました」。

「つらいことがあったからこそ、より強い気持ちで、頑張れる自分になれた」

乃木坂46のメンバーとの絆についても語った白石麻衣 | 撮影/黒羽政士

本作では、恋人と過ごす幸せな日常から、恐怖に怯える非日常まで、いろいろな感情のひだを見せている白石。今後、女優としての活躍を期待せずにはいられないが、卒業後はどんなビジョンを抱いているのか。

「卒業後もお芝居は続けていきたいけど、私は歌を歌うこともすごく好きなので、音楽もなにかしらの形で続けていきたいし、ファッション誌のモデル業も引き続きやっていきたいです。だから、卒業後のお仕事も、いままでとは変わらないスタンスで、いろんなものを少しずつやっていけたらなと思います」。

ちなみに、乃木坂46の顔ともいえる白石は、全シングルで選抜入りを果たし、センターも4度務めてきたが、卒業するにあたり、どこか肩の荷をおろせた部分はあったのだろうか。

「いままではグループのために、と考えてきました。もちろん自分の成長のためでもあったけど、卒業を発表させてもらってからは、最後のゴールまで突っ走りたい、という気持ちです。だから、卒業する日までは、ちゃんとグループのことを考えつつ、仲間たちと一緒によりグループを大きくしていけたらなと思っています」。

女優業への思いを告白した白石麻衣 | 撮影/黒羽政士

では、乃木坂46で過ごした約8年間は、彼女にどんなものをもたらしたのか?「乃木坂46に入ってからは、自分のことを深く知れた気がします。実際に私は、こんなに自分のことを知らなかったんだ!と思ったことが多くて。メンバーたちといろんな仕事をさせてもらっていくなかで、自分の引きだしがいっぱい見つかったのは、すごくいいことだったと思います」。

もちろん、8年間の歩みは、平坦なものではなかったと言うが、そのハードルを乗り越えたからこそ、輝ける未来が待っている。「曲がない時代もあり、最初のころはしんどいなと思ったことも多かったけど、いまとなっては笑い話や想い出話として話せます。大変なこともたくさんあったけど、逆にそういうつらいことがあったからこそ、いまにつなげることができたというか、より強い気持ちで頑張れる自分になれたかなと。それはメンバーと一緒にいたから、乗り越えられてきたことでもあるし、ファンの方からたくさんの声援をいただけたことも本当に大きかったです」。

まるで陶器のように美しい肌と大きな瞳に吸い込まれそうになったが、そこにはしっかりと将来を見据えている力強さも感じられた。女優、白石麻衣、本格始動。まずは、卒業を前にした勝負作になるであろう『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』を観ていただきたい。

『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が2月21日より公開中

取材・文/山崎 伸子

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