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佐藤浩市と吉岡秀隆らが『Fukushima 50』の過酷な撮影を激白「皆が痩せこけていた」

2020年2月4日 20:19

伊崎利夫役の佐藤浩市
伊崎利夫役の佐藤浩市

東日本大震災時の福島第一原発事故と向き合った人々の物語『Fukushima 50』(フクシマフィフティ) の特別試写会が、2月4日によみうりホールで開催。主演の佐藤浩市、共演の吉岡秀隆、若松節朗監督が舞台挨拶に登壇した。佐藤は描かれる原発事故について「僕らは、あんな状況下にあったのに、あまりにも知らないことが多すぎて。今回勉強させていただいた」と神妙な面持ちで挨拶をした。

原作は、門田隆将のノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」。映画は、東日本大震災での福島第一原発事故当時、死を覚悟して現場に残った、地元福島出身の名もなき作業員たちの真実を描く。タイトルは、彼らが世界のメディアから“Fukushima 50”(フクシマフィフティ)と呼ばれたことにちなむ。

佐藤は過酷だった撮影を振り返り「辛かったです」と激白。「今回はセットも含め、時系列に沿って撮れたので、日々みんなの顔がやつれてきて。2日目から電源が落ちるんですが、予備電源もなく、暗闇のなかで、防護服を着ていて…」と言うと、吉岡も「1週間の撮影が終わって、マスクを取ったら、お互いに老けてたなと(苦笑)。皆が痩せこけてしまって」とうなずいた。

前田拓実役の吉岡秀隆
前田拓実役の吉岡秀隆

また、吉岡が「浩市さんがいてくれることがどれだけ現場で救いだったか。本当に暗闇のなかの芝居だったので、防護服を着ていると、誰が誰だかわからないんです。でも、浩市さんはシルエットでわかって。緊迫したシーンでも、浩市さんの顔をマスク越しに見ていた気がします」とコメント。

若松監督も「一応、寄り(のカット)を撮るんですが、誰が誰だかわからないと思うでしょ?でも、しっかり映ってます」と手応えを口にしたあと、佐藤の座長ぶりについて「浩市さんが現場にいるってことが大きくて。俳優界のレジェンドですから」と佐藤をちゃかすと、佐藤は「それ、背中が猫背だからわかったのでは」とおちゃめに笑った。

また、佐藤は演じた伊崎利夫役について「僕らは結果を知ってるわけです。最悪の事態を免れたことができましたという。でも、9年前、あの時、あそこにいた人たちは、これからどうなるのかわかっていなかった。恐怖と責任と、いろいろなものを背負いながら、あそこにいたわけで。それを我々がどう表現できるのかと、それを腐心しながら演じました」と真摯な表情で語った。

3人でフォトセッション
3人でフォトセッション

吉岡も「実在した方と、打ち上げの時にお会いできましたが、本当に感謝しかなくて。『ありがとうございました』と言ったら、向こうも『映画にしてくださって、ありがとうございました』と言ってくださった」と感慨深い表情でコメント。

若松監督も「福島第一原発事故から9年経ちました。5年経って、ようやく映画が完成しました。僕らはなにを皆さんに伝えられるかと。現実に、原発のなかでどういうことが起きていたかを皆さんに知ってもらいたいというのが一番の想いです。作業員たちがどんな想いで、どんな怖さをもって葛藤していたかを知っていただけると思います」と力強く訴えかけた。

取材・文/山崎 伸子


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