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ジェニファー・ロペスが明かす、300人を前にしたストリップの舞台裏「私の人生どうなってるの?」

2020年2月1日 20:30

ゴージャスに復活を遂げたジェニファー・ロペスが、『ハスラーズ』について語る!
ゴージャスに復活を遂げたジェニファー・ロペスが、『ハスラーズ』について語る![c]2019 STX FINANCING,LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

「脚本を読んだ瞬間に、これは絶対すごい企画になると思いました」。リーマンショック後のニューヨークで、ウォール街の裕福な男たちから大金を奪う計画を立てた女性たちの実話を描き、全米興行収入1億ドル突破の大ヒットを記録した『ハスラーズ』(2月7日公開)でプロデューサーと出演を兼務したジェニファー・ロペスは、本作との出会いについてそう振り返る。

「物語や脚本はさておき、アイデアそのものに心を奪われました。監督も脚本もメインキャストも、それに編集も女性。女性たちが作りだした作品であると同時にキャラクター設定や、巧みにつづられていく物語も見事で、これは格別な作品になると確信をしました。実際に気骨ある作品に仕上がったと自負していますし、少なくともフワフワした映画なんかじゃない。私にとって没頭し甲斐のある作品だったと感じています」。

しかしリーマンショックで窮地に…事態を打開するための奇策とは!?
しかしリーマンショックで窮地に…事態を打開するための奇策とは!?[c]2019 STX FINANCING,LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

ニューヨーク・マガジンに掲載されたジェシカ・プレスラーによる記事「The Hustlers at Scores」を基にした本作。幼少の頃に母親に捨てられたデスティニーは、自分を育ててくれた祖母を養うためにストリップクラブで働き始める。そこで彼女はトップダンサーのラモーナと出会い、姉妹のような絆を築いていく。しかしリーマンショックが発生したことで大打撃を受けるダンサーたち。それぞれが様々な事情を抱えていた彼女たちは、大金を得るためにある計画を企てることに。

ジェニファーが本作で演じるのは、コンスタンス・ウー演じる主人公デスティニーにとって姉のような存在で、驚くべき計画を企てるトップダンサーのラモーナ。本作の演技で、第31回パームスプリング国際映画祭のスポットライト賞を受賞したジェニファーは、多くの批評家からキャリア最大の賛辞を獲得。トップスターとして脚光を浴びる前に出演した『セレナ』(97)以来、実に22年ぶりにゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど、50歳を迎えたいま、女優として華麗なる復活を遂げた。

本作で第77回ゴールデン・グローブ賞助演女優賞にノミネートされたジェニファー
本作で第77回ゴールデン・グローブ賞助演女優賞にノミネートされたジェニファー[c]2019 STX FINANCING,LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

そんな彼女が本作でひときわの輝きを放つのは、トップダンサーとしての風格を漂わせる圧巻のポールダンスシーン。2か月にわたり特訓を積んで撮影に臨んだとのことで、「最初はたかをくくっていたんですけれど、いざ始めてみたら難しいのなんの。本番で300人のエキストラがやいのやいのと叫んでいるなかへ飛び込んでいって、舞台に上がって踊る羽目になった時には、私の人生どうなっちゃってるの?と思いましたよ(笑)」とその苦労を振り返る。

彼女の振り付けを担当したのは、シルク・ドゥ・ソレイユでパフォーマーとしての経験を積んだジョアンナ・サバーキ。「ジョアンナは本当にすごい人で、技術をしっかりと身につけた上で、実際のストリッパーがどう動いたりするかをきちんと把握しているんです。『あなたのように美しく踊りたいけど、ストリッパーらしい感じを出したい』と私が言った時には、『それは後で教えるから、まずはテクニックを身に付けてもらわないと実際に踊れないでしょ』と言われてしまいました」。

そして「ポールダンスは曲芸とかスポーツの次元ですからね。私は筋トレもウェイトもやるし、ダンサーとしていろいろなダンスを踊るし、スポーツもあれこれ経験してきました。でもああいうアクロバットは初めてで、違う類の力を要するんです」と、初めて挑むポールダンスに悪戦苦闘しながらも、見事に演じ抜いたジェニファー。「一時は自分のコンサートツアーの演出に取り入れようとも考えていましたけど、諦めました(笑)」。

本作はニューヨークのストリップクラブを舞台にした驚愕の実話
本作はニューヨークのストリップクラブを舞台にした驚愕の実話[c]2019 STX FINANCING,LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

最後に彼女は本作での演技を振り返り「役者としてラモーナのような濃いキャラクターを演じられたことはすごく刺激になりました」と確かな手応えをのぞかせる。「彼女はタフで熱く、野望に燃えていて強い。それでいて愛と慈しみに溢れている」とラモーナのという女性の魅力を熱弁すると、「私は自分がまだまだこれからだと感じています。勉強をすればするほど、人生を重ねれば重ねるほど成長していけるような気がするし、仕事も充実していくのだと信じています。女優としてのみならず、歌手としても、パフォーマーとしても、プロデューサーとしてもね」と、これまで以上に多方面で活躍していく意気込みを見せてくれた。

構成・文/久保田 和馬

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