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“破壊王”の本領発揮、『6アンダーグラウンド』マイケル・ベイ監督にインタビュー!「必要だから壊すんだ」

2019年12月14日 23:00

マイケル・ベイ監督に直撃インタビュー! | 写真:SPLASH/アフロ

「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイ監督が「デッドプール」シリーズのライアン・レイノルズを主演に迎えたNetflix配信の映画『6アンダーグラウンド』が、12月13日より全世界独占配信された。常に様々な大作で、観る者の度肝を抜いてきたハリウッドの“破壊王”、ベイ監督が、本作ではネット配信映画ならではの“自由”を得て、リミッターを振り切ったアクション映像を魅せてくれる。ベイ監督を直撃し、本作の舞台裏について話を聞いた。

本作では、人並外れたスキルを持つ男女6人が、自らの死を偽装することで表面上の身元を消し、自警団チームを結成。本名ではなく1~6のコードネームで呼び合う彼らが、悪名高い犯罪者を倒すために、危険なミッションに挑む。ライアンたちが演じる、曲者揃いの超クールなダークヒーローたちにも注目だ。

並外れたスキルを持つ男女6人が、悪と戦っていく

これまで様々なヒーローを描いてきたベイ監督だが、本作のようなアンチヒーローが一番好きだと言う。「僕が好きなのは、負け犬のような人間が、無理やり過酷なシチュエーションに置かれ、仕方なくヒーローにされて、悪に立ち向かうような物語だ。彼らはそれぞれ、心に痛みを抱えているし、過酷な現状からの救済も求めている」。

「フィレンツェで撮影許可を取ることはすごく大変だった」

【写真を見る】度肝を抜くカーアクションにアドレナリン噴出!

6人のヒーローたちは、悪を倒そうと大暴れする。「やはり悪に立ち向かう時は、暴力を持ってして立ち向かうしかない。そういう奴らを野放しにするわけにはいかないから。でも、子どもや犬などは、絶対に傷つけないんだ」。

ユーザーがマイケル・ベイ作品に期待する“メインディッシュ”といえば、ダイナミックなアクションシーンだが、今回も凄まじい。例えばイタリアのフィレンツェでのカーチェイスシーンは、アドレナリン噴出ものだ。

「フィレンツェのようなすばらしい歴史を持つ街で撮影許可を取ることはすごく大変だった。でも、ようやくOKが出たんだ。あの大聖堂シーンで旋回するスタントも全部実際にロケをしたよ。最初の衝突シーンはもちろん、800年前の歴史的建造物の脇を2台の車が猛スピードで走るんだ。あの美しい建物に傷をつけることなく、無事に撮影が終わって良かったよ」。

ベイ監督が目指したのは、スタイリッシュさではなく、リアリティだ。近年はCGで描かれるアクションシーンも多いが、ベイ監督はなるべく本物の車を使って撮影したいと言う。

ハリウッドの破壊王として名を馳せるマイケル・ベイ監督

「実際にロケ撮影をすると、CGで作った画とはまったく違うし、そのリアリティが観ている方にも伝わると思う。『トランスフォーマー』シリーズはファンタジーだが、本作ではそこをリアルに見せたかった。また、アクションとコメディをミックスさせるのも大好きで、そこも意識している。ただ、近年はこういったアクションシーンでのリアルなスタントはどんどん衰退してきているんだ。実際、やり方がわからない監督が多すぎるし。もちろん危険だけど、僕は常に安全には気を配り、そういうものを作り上げていきたいと思っている」。

本作では、ものすごい数の車が派手に大破している。「何台くらい破壊しましたか?」と聞くと「かなり壊したよ。アルファロメオを9台と、ほかにもいろんなモデルの車をクラッシュさせている。そのなかには、本当に運転できる車もあれば、撮影用にトリックが仕掛けられた車もあった。まあ、いっぱい壊したことは間違いない」。

では「ものを破壊するのは楽しいですか?」と聞いてみると、ベイ監督は笑いながら「楽しいというより、必要だから壊すんだ。やはり物語を描くうえで、カオス状態を作るのは必要なことだから。また、アクションをさせるとキャラクターの特質がよくわかるというのもあるね」。

「猛スピードで走る車に乗って、僕自身がカメラを回したシーンもある」

破壊王マイケル・ベイらしいダイナミックな爆破シーン

また、ベイ監督は、静かにディレクターズチェアに座って指示を出すタイプではなく、時には自らカメラを持って、撮影にも参加するらしい。「実は、猛スピードで走る車に乗って、僕自身がカメラを回したシーンもあるんだ。俳優からは『そんなことまでする監督は初めて見た』と言われたよ(笑)。実際、すぐに指示を出せるからてっとり早いんだ。まあ、みんなも楽しんでくれたからいいでしょ」。

今回、磁気を操れる装置を使い、巨大な船全体の磁力を狂わせるというバトルシーンもかなり斬新だ。磁力の変化により、数本のナイフが飛んできたりする。「あれは脚本にあったシーンだが、実際に撮ると、すごくおバカなシーンになるか、クールに見せられるか、どちらかに寄ったものになると思った」と笑う。

実際、手に汗握るスリリングなシーンとなったが、あのシーンはどのように作り上げられたのか? 装置によって、磁力が働き、船内にいる人間が、壁に吸い寄せられたかと思ったら、今度は逆方向に叩きつけられたりして目が離せない。

「あのシーンは、すごいスピードでケーブルを引っ張ることで人や物をふっ飛ばし、壁にぶつかる直前でストップして撮ったりしたよ。それを何度か繰り返した。また、ナイフが飛んでくるシーンは、半分がリアルなナイフで、半分がデジタル処理をしたものだ」。

ライアン・レイノルズ演じる1

常にエネルギッシュなベイ監督に、そのパワーの源について聞いた。「とにかく僕は撮影が大好きだ。キャストやスタッフと一緒に、なにかを作り上げるのは本当に楽しい。だから、モニターを見てディレクションするのではなく、自分がカメラを回したいタイプ。そういう熱いものが、きっと現場の皆に感染していくんじゃないかな」。

とにかく頭からラストまで、怒涛のアクションが繰り広げられる本作は、ユーザーがマイケル・ベイ作品に期待するものがめいっぱい詰まっているので、乞うご期待!

取材・文/山崎 伸子

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