• TOP
  • ニュース
  • 【今週の☆☆☆】スカヨハ&アダム・ドライバーが離婚危機の夫婦に扮した『マリッジ・ストーリー』や成田凌主演の青春コメディ『カツベン!』など週末観るならこの3本!
  • COLUMN

【今週の☆☆☆】スカヨハ&アダム・ドライバーが離婚危機の夫婦に扮した『マリッジ・ストーリー』や成田凌主演の青春コメディ『カツベン!』など週末観るならこの3本!

2019年12月12日 11:30

Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。今回は、12月13日(金)から今週末の公開作品を中心にピックアップ。一人で宮殿を手作り(!?)した郵便配達員の実話がベースのヒューマンドラマや、第77回ゴールデングローブ賞で最多6部門にノミネートされている、結婚生活に苦悩と葛藤を抱える夫婦を描くNetflixオリジナル作、周防正行監督が手掛けた5年ぶりの新作など、バラエティあふれる作品ばかり!

週末に観てほしい映像作品3本を、MovieWalkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品3本を、MovieWalkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

大正時代の人気職業“活動弁士”の活躍を描く『カツベン!』(12月13日公開)

笑いあり、ラブストーリーありの周防監督最新作『カツベン!』
笑いあり、ラブストーリーありの周防監督最新作『カツベン!』[c]2019「カツベン!」製作委員会

大正時代、モノクロ(白黒)でサイレント(無声)だった映画=活動写真を楽士の奏でる音楽に合わせ、独自の語りや説明で楽しませた活動弁士=通称・カツベン。『Shall we ダンス?』(96)、『舞妓はレディ』(14)などで知られる周防正行監督の最新作は、そんな活弁に憧れる若者の奮闘を描いた青春コメディ。

映画初主演となる成田凌、スター気取りの弁士に扮した高良健吾らの流暢な活弁に魅せられるのは言うまでもないが、本作の見どころはそれだけではない。成田とヒロインを演じた黒島結菜が一緒に活弁をするくだりはそのままロマンチックなラブシーンになり、どこかユーモラスな動きの登場人物たちの騒動や追走劇が笑いを巻き起こす。

そう、本作のタッチや世界観はチャップリンやキートンに代表される無声映画を想起させ、観客が掛け声をかけたり、野次を飛ばしたりしていた映画創成期の楽しさや、熱気、興奮を味わわせてくれるのだ。映画館で、その息吹きと至福を全身で体感してみてはいかがだろうか。(映画ライター・イソガイマサト)

愛娘のためコツコツと宮殿を手作り…!?『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』(12月13日公開)

郵便配達人のシュヴァルは愛娘アリスのために“おとぎの国の宮殿”を建てようと決意する(『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』)
郵便配達人のシュヴァルは愛娘アリスのために“おとぎの国の宮殿”を建てようと決意する(『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』)[c]2017 Fechner Films - Fechner BE - SND - Groupe M6 - FINACCURATE - Auvergne-Rhone-Alpes Cinema

寡黙な男が娘のため、一人で宮殿を手作りした驚愕の実話の映画化。フランスの田舎町の郵便配達人シュヴァルは、人付き合いが極端に苦手で、妻を亡くしても悲しみの表現もできず、幼い息子を取り上げられても黙ったまま。だが配達途中で運命的に出会った心優しい女性と再婚、娘が誕生する。ある日、彼は愛娘のために“おとぎの国の宮殿”を建てることを思いつく――。

のどかで美しい自然の中、昼は黙々と歩き、夜は黙々と石を積み上げる日常が静かに映しだされる。時折交わす新妻との短いが優しい会話が効果的で、非常にシンプルな生活や人生との向き合い方に惹かれずにはいられない。主演ジャック・ガンブラン、妻役レティシア・カスタも素晴らしい。宮殿が出来上がっていく過程に、娘の成長や家族の絆が絡み、真っ直ぐすぎる男の一生がじわじわ心のひだに染み入る。ニルス・タヴェルニエの抑えながらも、人生の煌めきを逃さない演出が冴えた佳作。(映画ライター・折田千鶴子)

協議離婚に向けた夫婦の話し合いが泥沼バトルに発展し…『マリッジ・ストーリー』(Netflix配信中)

【写真を見る】離婚に向けて裁判沙汰の泥沼バトルが繰り広げられる(『マリッジ・ストーリー』)
【写真を見る】離婚に向けて裁判沙汰の泥沼バトルが繰り広げられる(『マリッジ・ストーリー』)Netflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』は独占配信中

マーティン・スコセッシ監督作『アイリッシュマン』(19)に続き、Netflixが配信する“必見”の話題作がこれ!主人公は感情的なすれ違いが積み重なり、ついに結婚生活の破綻を迎えた一組の夫婦。ロサンゼルスに移り住む女優の妻ニコール、ニューヨークに執着する舞台監督の夫チャーリーは共に円満な協議離婚を望んでいたが、8歳の一人息子の親権を巡ってお互い弁護士を雇ったことから、話がこじれにこじれていく。主演のスカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバーが二人きりで対峙し、内にため込んだ怒りの本音を暴発させる“口撃”の応酬シーンは圧巻の迫力。結婚生活の理想と現実、そして人生の皮肉と真実をあぶり出すノア・バームバック監督の演出、脚本にもただならぬ“実感”がこもり、生々しい痛みと温もりが伝わってくる一作だ。(映画ライター・高橋諭治)

週末に映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!

構成/トライワークス

関連映画