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『アイリッシュマン』 事実上の引退状態だった名優ジョー・ペシを説得!スコセッシ監督が当時を振り返る

2019年11月23日 19:00

レジェンド俳優たちの夢の競演が叶ったNetflix映画『アイリッシュマン』
レジェンド俳優たちの夢の競演が叶ったNetflix映画『アイリッシュマン』

マーティン・スコセッシ監督渾身の超大作となるNetflix映画『アイリッシュマン』が、11月27日(水)より全世界同時配信される。本年度のハリウッド映画賞でプロデューサー賞を受賞したエマ・ティリンジャー・コスコフ(本作プロデューサー)が「キャストは完璧の更に上を言っていた」と絶賛する通り、名優たちの夢の競演が叶った本作だが、このたびスコセッシ監督が、事実上の引退状態だった名優ジョー・ペシをスクリーンに連れ戻したオファー当時の状況を振り返った。

全米トラック運転組合のリーダーであるジミー・ホッファ(アル・パチーノ)の不審な失踪と殺人事件の容疑をかけられた、彼の右腕で友人の凄腕のヒットマンであり、伝説的な裏社会のボスのラッセル・ブファリーノ(ジョー・ペシ)に仕えていたフランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)。物語では、アメリカ最大の未解決事件と言われるこの事件をきっかけに、犯罪組織の抗争やJFK暗殺事件への関与まで、シーランを通じてアメリカ裏社会の闇と事件の真相が浮き彫りになっていく。

【写真を見る】事実上の引退状態だったジョー・ペシを、スコセッシ監督が説得
【写真を見る】事実上の引退状態だったジョー・ペシを、スコセッシ監督が説得

巨匠マーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロの22年ぶり9度目のタッグが復活する本作において、『レイジング・ブル』(80)、『グッドフェローズ』(90)、『カジノ』(95)で、2人と共に作品を創り上げたジョー・ペシの出演は不可欠だったという。「ラッセル役は、ジョーがこれまで演じてきたキャラクターと正反対だから、彼が演じることが興味深いんだ」とスコセッシ監督はラッセル役をペシにオファー。当時、事実上の引退状態だったペシは映画化の話が挙がる前から原作をよく知っていたものの、「ジョーの説得には数年が費やされたよ」と友人でもあるデ・ニーロが言う通り、オファーを受けるまでは数年にも渡る長い道のりだったと振り返る。

そして決め手となったのは、「君は、ラッセルとして、全てを完全にコントロールできるんだよ。ボブ(デ・ニーロの愛称)演じるフランクとアル演じるホッファをまとめる役なんだから」と、スコセッシ監督が物語全体をまとめる役だとキャラクターの魅力を熱心に伝えたことだと明かす。

アル・パチーノ演じるホッファは、マフィアの"静かなるドン"であり、ペンシルベニアでのベールに包まれた裏ビジネスを隠れみのに膨大な犯罪行為で暗躍した人物。そしてジョー・ペシが演じたブファリーノは、フランク・シーランを犯罪地下組織へと導き、シーランとホッファの仲を取り持ち友情を育む助けをするが、これがすべての人物に壊滅的な結果をもたらすことになる。

Netflix映画『アイリッシュマン』は、11月27日(水)より全世界同時配信
Netflix映画『アイリッシュマン』は、11月27日(水)より全世界同時配信

さらにペシは撮影現場について、「まるでドキュメンタリー映画を製作しているかのようなスタイルだった。マーティ(スコセッシの愛称)がどうしてそんなことができているのか分からないよ。彼の作る映画は、この世界、キャラクター、そして地元の街のすべてを捉える感覚を与えてくれるんだ」とスコセッシ監督の撮影手法に驚愕したと明かし、共演したデ・ニーロとパチーノについても「ボブ(デ・ニーロの愛称)とアルは監督なので、彼らはマーティが何をするのか分かっていたんだ」とスコセッシ監督と以心伝心だったと振り返る。

数年の歳月に渡る説得の末、オファーを受けたジョー・ペシの演技にも注目が集まる本作。アカデミー賞など今後の賞レースの行方も気になるところ。レジェンド俳優たちが奇跡の集結を果たした極上の人間ドラマを、ぜひ堪能してほしい。

文/富塚 沙羅

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