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渡辺謙「これは宿命なのだと思った」『ベル・カント』との意外な接点を告白!

2019年10月09日 20:33

『ベル・カント とらわれのアリア』のジャパンプレミアに渡辺謙と加瀬亮が登壇!

TIME誌の選ぶ“世界で最も影響力のある100人”にも選出された作家アン・パチェットが、1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件からヒントを得て2001年に執筆した小説を、『アバウト・ア・ボーイ』(01)でアカデミー賞にノミネートされたポール・ワイツ監督が映画化した『ベル・カント とらわれのアリア』のジャパンプレミアが9日、TOHOシネマズ日本橋で開催。本作で日本人実業家ホソカワ役を演じた渡辺謙と、通訳のゲン役を演じた加瀬亮が舞台挨拶に登壇した。

本作は危機的な状況の中でテロリストと人質が芸術を通して築く、予期せぬ交流を描いた人間ドラマ。南米某国の副大統領邸でのパーティーに招かれたホソカワとゲン。現地の名士や各国の大使が集まり、ホソカワが愛してやまないソプラノ歌手のロクサーヌの歌声も流れる会場に、突然テロリストたちがなだれ込んでくる。政府との交渉が平行線を辿るなか、ロクサーヌの歌をきっかけに邸内の人間関係が大きく変わり始めることに…。

「なかなかハードな内容ですがいろんな人間の機微が描かれている人間ドラマになっています」と冒頭の挨拶から作品の見どころを語った渡辺は「僕がこのお話を最初に聞いたのは9.11の直後ぐらいでした」と、本作との出会いを明かす。「さすがに9.11の後でテロリストを題材にした映画というのはどうなんだろうと思い、ちょっとご遠慮させていただいていた。そうしたら、以前『ダレン・シャン』で一緒にやらせていただいたポール・ワイツ監督が手を上げて、改めてオファーを受けてくれないかという話をいただきました」と振り返る。

出演を決めたもう一つのファクターとして、本作との意外なつながりを語りはじめた渡辺。「この話のベースになったペルーの日本大使公邸選挙事件の1週間前まで、僕はペルーのリマにいました。僕がもし1週間後までリマにいたら、あの事件に巻き込まれていた可能性があったというのが、最初のオファーをもらった時から感じていた。だからワイツがこの映画を世に送り出したいと聞いた時に、もうこれは宿命なのだと、やらないと僕は先に進めないんだと思ってお引き受けしました」。

一方で、通訳の役を演じるために英語はもちろんのことスペイン語やフランス語、ドイツ語とロシア語の勉強もしたという加瀬は、クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』以来となる渡辺と共演。劇中で加瀬が演じている役名が「ワタナベ・ゲン」だということに、「ちょっと失礼だよね(笑)!もっと違う役名ないの?ってポールに言ったら『原作がこうだから』って言われましたよ」と照れくさそうに笑う渡辺に、加瀬は「作者が謙さんのファンなんですよ。それで多分ゲン・ワタナベって役をつけたんだと思います」と明かし「でも謙さんの前で自分の役名をいうのは恥ずかしかったです」と苦笑い。

いまや世界的な俳優の一人として知られる渡辺と同様に、加瀬もマーティン・スコセッシ監督の『沈黙-サイレンス-』(16)など国際的に活躍。「『硫黄島』の時は接点のない役で、その後に別の作品ですけどガス・ヴァン・サントの映画にも出た。そういうこともあって、ずっといい後輩が頑張ってくれているなと思っていました」とうれしそうに語る渡辺に、加瀬は「謙さんはアメリカだったら誰でも知ってる世界的な俳優。今回改めて近くでがっつりと絡むことができて、とてもいい勉強になりました」と笑顔で返し、2人の厚い信頼関係をのぞかせる。

そしてMCから海外の映画に出る理由を訊かれた渡辺は「おもしろいと思う作品は日本であろうが海外であろうが、作品の大小に関わらずどこまででも行くつもりです。“呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン”みたいな感じで頑張っています」と明かし、加瀬は「僕も分けて考えていないつもりですが、文化の違うところで育った人たちとしゃべったり、それぞれの国のやり方を間近で見るのが楽しいです」と、今後も渡辺さながらの国際派俳優として活躍していく意気込みを見せた。

取材・文/久保田 和馬

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